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佐藤浩明(さとうひろあき)

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コラム

ピロリ菌除菌で胃がん予防を!

医療マメ知識

2017年11月17日

ピロリ菌除菌で胃がん予防を!

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘ピロリ菌除菌で胃がん予防を!’というお話です。
 世界に先駆けてピロリ菌感染胃炎に対する除菌に保険適用がなされたことで、わが国の胃がん撲滅への動きが加速してきた。2000年に胃・十二指腸潰瘍に対して保険で除菌適用がなされたが、以後十数年のうちに胃・十二指腸潰瘍の発症は50%以上減少した。これは胃・十二指腸潰瘍の原因療法が著効したためと考えられている。ピロリ菌除菌により原因が除去されると潰瘍の再発がほとんどなくなり、発症率の減少につながっている。同じ効果が今回のピロリ感染胃炎に対する保険適応拡大についても考えられる。
 ピロリ菌感染胃炎は除菌によって完治することが知られており、若年のうちに除菌が行われると萎縮性胃炎への移行が抑制され、分化型胃がんも発生しなくなることは自明である。萎縮性胃炎が既に存在する成人では、除菌のみで胃がんの発生を完全に抑制することはできない。したがって除菌後も、年に1回は内視鏡による経過観察が必要である。除菌後、どのくらいたつと胃がんの発生がなくなるのかは分かっていないので、少なくとも萎縮性胃炎が完全に回復しないうちは内視鏡観察を続ける必要がある。
 日本は胃がんに関しては診断、治療のみならず予防に関しても世界のトップを走っていることを一般の方々に啓発し、十分に理解してもらうことが何より重要である。わが国では"胃がんで亡くなるのはもったいない"時代に入ってきているという事実について何よりも優先的に官民を挙げ国民に啓発する必要がある。ピロリ菌感染胃炎の除菌が保険適用になってから3年で約500万人が除菌されたことで、胃がんで亡くなる人の数が10%近く減少してきている。世界で初めての画期的な成果である。しかし、わが国のピロリ菌感染者は3,500万~5,000万人も存在するといわれているので、わが国からの胃がん撲滅にはさらに多くの努力が必要である。(北海道大学 浅香前教授の文章を抜粋し、一部改変)
 当クリニックでもピロリ感染胃炎の除菌適応が認められた以後に積極的に除菌治療を行っております。ただ、残念なことに除菌後に胃がんが発見された患者さんが数名おられますし、つい先日も胃潰瘍治療後にきちんと経過観察をなされなかったために1年後に進行がんで発見された方も経験しております。今後も積極的にピロリ菌除菌を行い一人でも胃がんの発症が抑制出来ればと考えております。
                 

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