- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
減量でがんリスク低下?
2016年7月29日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「減量でがんリスク低下?」という報告です。
過体重または肥満の女性は、減量によりがん関連タンパク質の値が低下し、がん発症リスクが低減する可能性があることが、新たな研究で示された。VEGF、PAI-1、PEDFと呼ばれるタンパク質は、腫瘍が増殖するために必要な血管の成長を促進する働きがある。研究グループは、女性が体重を大きく落とすほど、これらのタンパク質の値が大幅に低下することを突き止めた。
研究を率いた米フレッド・ハッチンソンがん研究センターの研究者によると、一般に、減量により乳がん、大腸がん、前立腺がんのリスクは最大20%低減するとされるが、その要因として、脂肪組織中の炎症関連因子の減少だけでなく、これらのタンパク質の値の低下も挙げられる可能性があるという。体重が増えると、脂肪に酸素と栄養を運ぶ新たな血管が必要となるため、血管新生を促すタンパク質も増大する。このタンパク質ががんの原因になるかどうかは明らかにされていないが、腫瘍が増殖を始めるのに適した環境をつくると考えられている。
今回の研究の結果、体重、年齢、人種、民族について調整してもなお、食事療法と運動を併用した群では2~11%の体重減少がみられたのに対し、これらのプログラムに参加しなかった群の体重減少は1%未満であった。さらに、食事療法も運動もしなかった群に比べて、食事療法群または食事療法・運動併用群では血管新生を促すタンパク質の値が有意に低かった。しかし、運動のみの群ではこの効果は認められなかったという。
米国がん協会(ACS)の研究者は「肥満または過体重の人でがんリスクが高いことは知られており、減量によりそれを避けることはがんリスク低減のためによいはずである」と指摘している。
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。