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コラム
生活習慣の改善で心臓病予防!
2014年7月16日
若いうちに不健康な生活習慣を改めれば、後の心疾患リスクを低減できることが、新たな研究で示唆されました。「成人後、少なからず不健康な行動をした後であっても、改善すれば心臓へのベネフィットを得ることができる」と米ノースウェスタン大学の研究者は述べています。不健康な行動が心疾患に関連することは多くの研究で示されているが、生活習慣を改めることの効果に着目した研究はほとんどなかったという。「人は変わらない」というのが一般的な考えだが、それは必ずしも真実ではなく、変わることで効果も得られると同氏は指摘する。
今回の研究では過体重でない、喫煙していない、運動している、アルコール摂取量が少ない、健康的な食生活をしている、という5つの健康的な習慣に着目したところ、研究開始時点で5つすべてに該当すると回答した被験者は10%未満であった。しかし、時間の経過とともに25%に生活の改善がみられた。約35%は変化がなく、40%は健康的な習慣が減少した。
健康的な習慣が追加された数が多いほど、心疾患リスクが低かった。例えば、同じ習慣を20年間維持していた人は、20年目までに心疾患の早期徴候がみられるリスクが20%弱であったのに対し、健康的な習慣が3~4つ減少した人のリスクは32%、3~4つ増えた人のリスクは5%であった。特に高い効果が得られたのは、正常体重の維持と禁煙だった。単にこれらが評価しやすい指標だったために効果が見えやすくなったという可能性もあるものの、まずはこの2つの習慣から取り入れるのが適していると、同氏は勧めている。
米カリフォルニア大学の別な研究者は「この研究により、18~30歳から後の20年間での生活習慣の変化がどのような効果をもたらすかについて、新たな洞察が得られた。健康的な生活習慣を取り入れるのは当然早いほうがよいが、すでに誤った方向へ進んでしまった人でも、早い段階で生活を改めれば心血管リスクを回避できることが示唆された」と指摘している。
〒960-8163 福島市方木田字中屋敷1-1 さとうクリニック内科・消化器科 佐藤浩明
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