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コラム
運動開始に遅いはない!
2013年12月20日
身体活動は高齢者の全般的健康と関連することが知られていますが,ロンドン大学の研究者らは,高齢に達してから身体活動を始めても健康加齢に寄与するとの研究結果を発表しました。
約1万1,000人を対象に8年間追跡し、身体活動レベルはベースライン時(2002~03年)と追跡4年時(2006~07年)の参加者の報告により不活動(定期的な身体活動なし),中等度の活動(週1回以上),強度の活動(同)の3段階で評価した。解析の結果,ベースライン時の身体活動レベルは追跡8年後の健康状態に用量依存的に関連しており,不活動群と比べた中等度活動群の健康加齢のオッズ比は2.67,強度活動群では3.53であった。
また,3,051人を対象に年齢,喫煙,婚姻状態,豊かさなどの因子で調整して解析したところ,ベースライン時には不活動であったが4年後には活動的に変化した群や,ベースライン時も4年後も活動的であった群では,同期間を通じて不活動であった群と比べて健康加齢のORが有意に高かった〔それぞれOR 3.37,7.68〕。このことから,高齢に達してから身体活動を始めても健康加齢の増進につながることが示唆された。
今回の結果について,同研究者らは「高い身体活動レベルを高齢になっても維持している者で全般的健康レベルが最も優れていたが,追跡期間中に活動的になった者でも健康上の便益があることが示された」と結論付けている。
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