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松井謙介

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松井謙介(まついけんすけ) / 不動産コンサルタント

日本住研

コラム

一般的な投資で人はなぜ損をしやすいのか?(不動産投資の安定的優位性について)

2018年10月25日 公開 / 2020年6月21日更新

テーマ:一般的になぜ人は投資において損をするのか

コラムカテゴリ:住宅・建物

 ヒトはなぜ投資で損をしやすいのでしょうか。私のジャンルから、外れますが不動産投資の優位性について比較対象できるという視点から一般的投資すなわち身近で手軽な株投資の場合を考えてみたい。
 そして、話は飛躍しますが、ノーベル賞を受賞した投資理論で有名な経済学者ダニエル・カーネマン教授の「インスぺクト理論」を引用しますと「自分に勝ち目のない猛獣(トラとか熊等)が突然現れたら、死のリスクを冒してまで勝ちにいく必要がないというのです。恐竜時代から昔から、逃げてとにかく生き延びることが大切でした。人の脳には遺伝子に危険を避けようとする本能が組み込まれており、ヒトのこの心理的本能から投資家は、過剰な自己防衛本能を生み出してしまうというのです。
一般的に、人は利益の喜びより、損失の心理的ダメージのほうがはるかに大きいそうです。そして恐竜時代から生き伸びたヒトの進化の課程において逃げ延びることは最大の守りで、負けは死を意味しているという。(太古の昔から、ヒトは遺伝的に憶病者で恐竜や猛獣を避け、長く生き延びて今では動物界の頂点に君臨し、支配する覇者になれたのかも知れません。
投資家の皆さんは、最低でも自己資金はでも守りながら勝ちに行こうとします。誰だって損が迫っていたら、安全策を優先させようとするのが人の心理というものでしょうか?
人間は元々、臆病な弱い心理が底にあって強く見せようとする。だからこそ見栄っ張りの意地を張ることもありますがしかし、どう見ても相手が頑強で自分が潰されることが確実であり恐ろしいと認めれば、なりふり構わず一目散に逃げてしまいます。いかがでしょうか。これが本当の人間の心理、気持ちというものではないでしょうか?
儲ける要素を目論見、先の流れを十分考慮して購入したのに株価が低迷していると、高い手数料も稼がないうちに投資額を下回り大損するのではないかという不安な心理に陥いりがちになります。
 すなわち勝ち目のない猛獣が現れたのと同様にこれを回避したいという気持ち(心理)に本能的、必然的になってしまい、損を覚悟で見切り売りしてしまいます。(断崖絶壁に追い込まれながらも自分の身と築き上げた宝を持って難を逃れたい心理)売った直後に当初、本来の目論見や予想通りに株価が高騰し、地団駄を踏むことがよくあります。その辺りに損をする要因が介在するのかもしれません。(※インスペクト理論からの参考書からさらに引用) 
今現在、株で成功している投資家さんは、昔のような店頭取引より手数料の安いネット(電子)取引へ移行している人も多いとのことです。これならば手数料が安いので一円からでも稼げるし、高い手数料以上まで待たなくても低い手数料、投資額の大きさで稼ぐことができる。私のお客様にもそのような方がおりますがネット取引でしっかり、成功しておられるみたいです。
 さて、枝葉の部分ですが、一般的投資の要素はグローバル経済における経済変動、その他が複雑に絡み合っています。例えば、トランプさんがサウジアラビアを批判しても米国に対抗手段でホルムズ海峡を閉鎖すれば、サウジよりドバイの原油さえ買えなくなり石油は高騰すると思います。
 また、中国に高関税をかけても対抗手段で逆にアメリカに高関税をかけてきます。中国製品が売れないと中国に進出している日本企業も困ってしまいます。次々、連鎖的に障害、弊害が出てくる。
 すなわち、なにを申し述べたいかといえば、株式投資等では世界経済の予測不可能な様々な要因、不明な原因で乱高下する不安定な要素がさまざまあるということです。
 自己資金を守りながら勝ちに行こうとする投資家の遺伝的心理が、もしかして落とし穴になっているのかもしれません。その点では不動産投資は安定していると言えるのではないでしょうか? 
また、不動産は人を裏切りません。そのような思いを馳せて日頃、仕事に取り組んでおります。

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