コラム
自然治癒力を支えているモノとは?【漢方的セルフケア】
2022年8月17日
今回と次回、2回にわたり
自然治癒力を支えているモノとは?【漢方的セルフケア】
というテーマでお届けいたします。
☆骨折をされたお客様が・・・
今回は『自然治癒力』というものについて考えてみたいと思います。
今回このお話をしようと思った理由ですが
先日、腕を骨折してしまって、かなりひどい骨折をしたので1ヶ月近く入院をして
その後もしばらく片腕が使えない状態で運転などもできないのでしばらく自宅療養していたお客様が久しぶりにお店に来てくれました。
そのときにこのお客様とお話した内容がとっても大切なことだと感じたので改めて文章にしてみなさんにお伝えしたいと思ったからです。
その骨折ですがギブスをつけて終わり
といった軽い骨折ではなく、手術をして処置が必要な非常に大変な、大きな骨折だったそうです。
その方は今でも手術後の縫った後が残っており、ご来店された時にそこの傷をさすりながら
『病気も困るけど、怪我は本当に気をつけないとね。骨がくっつく薬なんてないですもんね。自分で治すしかないんですよね。』
とポツリとおっしゃいました。
確かにその通りですよね。
☆怪我や病気は何が治すのか?
痛みや炎症が起きていたら消炎鎮痛剤などが処方されますが、基本的には痛みなど不快な症状をお薬で抑えているからあとは
『自分で治してね』
という治療がメインです。
ギブスなどをしたりしますが、あれも変な形で骨がくっついたりしないように、あとは患部を保護する意味もあり使用しますが、骨が早くくっつくわけではありません。
基本的には僕らが骨折をしたときは自分の力、カラダが本来持っている
『治す力』
が働いて治してくれるのです。
僕ら自身が持っている治す力
『自然治癒力』
という言葉が出てくると多くの方が
『え?自然治癒力、なに?胡散臭い』
とか思うかもしれませんが、先ほどの骨折などの怪我の治癒などを例にだすと僕らがそういう力を持っていることがよく分かると思います。
☆風邪を治すのは『風邪薬?』
また、風邪などの病気も基本的には
『病気は薬が治す』
と思っている方が多いと思います。
『風邪をひいたら風邪薬飲めば治る』
そう考えている方が多いと思いますし、CMなんか見たらそう感じると思います。
頭痛や生理痛なども痛み止めが治してくれると思っている方がほとんどだと思います。
しかし薬はあくまでも治療のサポートにすぎません。
☆病気は僕らのカラダが治している
僕らの病気を治しているのは僕らのカラダなのです。
風邪はウイルスの感染によっておこりますが、風邪薬には抗ウイルス薬は入っていません。
昔は風邪の時に抗生物質が処方されましたが、現在はほぼされなくなりました。
なぜなら抗生物質は細菌は退治しますが、ウイルスは退治してくれないからです。
仮に、細菌感染の際に抗生物質を服用して細菌を退治したとしても、細菌に攻撃されたカラダを元の状態に戻すのは僕たちが持っている治癒力でないと治りません。
その証拠に、同じ病気で、同じ菌やウイルスに感染して、同じ薬を飲んでもすぐに治る人、治らない人、治せなくて命を落とす人がいるのはなぜでしょうか?
家に泥棒が入ってめちゃくちゃにされた際、お巡りさんは泥棒は捕まえてくれますが、めちゃくちゃになった家までは治してくれません。
家は自分で治さないといけませんよね。
当然、病気や怪我の程度によっては自然治癒が追いつかなくなってしまうこともあります。
人間の命には限りがあります。
☆できるだけ自然治癒力が発揮できる状態にしておくことが大切
なのでできるだけこの自然治癒力がしっかりと発動できる状態にしておくことが大切だと思います。
機械物は故障したら部品の取り替えが聞きますが
僕らは部品の取り替えが基本的に効きません。
ですが、機械は壊れても自分で治すことができない、歯車が欠けてしまったら自然と歯車が治ることはありませんが、僕らのカラダはある意味それが出来るのです。
これって改めて考えるととってもすごいことですよね。
ではどうすればこの自然治癒力がしっかり働くことが出来るカラダにできるのか?
それを知るためには自然治癒力の礎になっているものを知ることが大切です。
どんなことにも仕組みがあり、その仕組みを知っておくことで、そのシステムが上手く作動しないときなどには、どうすればそのシステムがうまく作動するのか?
対策も立てることが出来るし、故障しないような対策を講じることも可能です。
次回はそんな自然治癒力の礎になっているものの仕組み、そして、自然治癒力を維持するために必要なことについてお届けしたいと思います。
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