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コラム

適応障害とはどんな不調?心を養う漢方的養生法〜その2〜

2021年5月28日

テーマ:メンタルケア 漢方

コラムカテゴリ:美容・健康

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どうも!

先日は家のニャンコに脚を踏んだというぬれぎぬを着せられましたが、この間は僕らが御飯食べるときだけニャンコにあげている猫用鰹節を出しそびれたら

『鰹節ないじゃんか!お前が鰹節食ったんだろ?タココラ!(ΦωΦ)』

と鰹節を盗み食いした犯人にまで仕立て上げられた、猫からの信用度ゼロなのに猫まっしぐらの

さわたや薬房の早川です。

#ひどい

先日も取り上げましたが、人間の勘違いと思い込みというのは本当に恐ろしい物ですよね。そこに妄想癖まで加わるとホラー映画の領域に入ってきます。

そこに疑り深い性格まで加わるとその矛先になった人はこの世の終わりのような状態になります(笑)

猫に鰹節食べた犯人にでっち上げられるぐらいなら良いのですが

例えば『お前が盗んだんだろ!』という疑いをかけられて、勘違いと思い込みで周りから責められたりしたら本当に嫌ですよね。

『疑われる方が悪い』

『日頃から疑われるようなことをする人が悪い』

なんてことを言う方がいますが、日頃のその人の行動をどう解釈するか?どう受け止めるかは受け止める側の感覚によります。

LINEなどをしている姿がちょっと『コソッ』としていたからと言って

(それもコソッとやっているというのはあくまでも見る人の主観でやっている本人にはコソッとやってる感覚とかはきっとないですよね)

『何か隠し事があるんじゃないか?』と疑われたりしたら本当にたまりませんよね。

疑い深い人、例えばカップルや夫婦で浮気などを疑って相手のスマホとかを見てしまうような人は見られる側が怪しいから悪いのではなく、見るほうが相手を信頼できていないことがまずいですよね。

もちろん過去に疑われてしまうようなことをやらかして信頼を失っていれば仕方ないですが

そういう事実もまったく無いのに他人から疑われたり、勘違いされたり、思い込まれたりするのはお互いに非常に無駄なストレス

そもそも浮気したという事実がまったくないのですがから勝手な思い込みで相手に因縁をつけるほうも無駄なストレス、因縁つけられる方はもっとストレスですよね。

まぁ浮気の例えは極端ですが、仕事やプライベートのことなど、気をつけないと固定観念と思い込みと疑りで不必要なストレス疲労を感じてしまうこともあるので注意したいですね。

それでなくてもこの世の中はストレスだらけ。

無駄なストレスを作るのは本当に不毛なのでやめましょうね。

さて、前回からこのストレスから起こる不調『適応障害』についてお届けしております。

適応障害という不調の仕組みや症状については前回のnoteを御覧ください。




芸能人の方が適応障害になったというニュースが最近もあり、多くの方が興味を持っている不調だと思います。

確かに常に気を張って不規則な時間で仕事をする芸能人の方は心の不調にはなりやすいと言えるでしょう。

しかし、適応障害のような症状はどんな人にでも起こりうる、とっても身近な不調なのです。

今回は漢方的体質別の『適応障害予防法&養生法』について大きく2つのタイプにわけてお届け致します。

1つ目はカラダが弱ってストレスに負けやすく適応障害になりやすい方

2つ目はストレス過多、ストレスを抱えすぎて適応障害になりやすい方

この2つにわけて今日はお届けします。

適応障害とはどんな不調?心を養う漢方的養生法〜その2〜


というテーマでお届け致します。

☆元気不足も心の不調につながる

心の不調の原因は様々です。当然芸能人の方のように人前に常に出るような強い緊張やプレッシャー、いわゆる過度のストレッサー(負荷)にさらされている方は心への負荷が強いので心身の体調を崩しやすいと言えます。

しかし、同じストレスを受けても平気なときと調子を崩してしまうことがあるのはなぜでしょうか?

1万人の前でコンサートをしても全然平気だったアーティストが突然人前で歌えなくなったり、テレビでコントを披露する芸人さんが急にテレビでコントをすることに恐怖を感じたりすることがあります。

我々で言ったら、いつも普通に出勤していた会社に行くのが急に嫌になったり、怖くなったりすることがあるのはなぜでしょうか?

それまでは同じ仕事ができていたはずなのにできなくなる、これはストレスの多きやさ重さが増えたのではなく、受ける側、そう、我々人間の方が弱くなってしまったので、同じストレスでも耐えれなくなってしまっているのです。

中医学ではこのようなカラダが弱ってしまうと同じストレスでも負荷が大きくなってしまと考えます。(専門的な言葉だと気虚・心血虚・血虚・心脾両虚など)

カラダを支える体力や気力が少ないので、同じような負荷や運動などをしても疲労が強くであり、メンタルの不調も強く出てしまうのです。

このような方は適応障害などを発症する前から

疲労感が強い 大きな声が出にくい 食欲がない 朝起きれない 汗をかきやすい

集中力が続かない 下痢しやすい ねむりが浅い 

このような弱りが現れやすくなります。

イメージとしてはカラダが弱っているのでストレスからカラダを守るバリアのような物が薄くなっているので、ちょっとした重さ(ストレス)でもバリアが割れてしまうような感じです。

このようなカラダが弱っているタイプ方の養生はなんと言っても『睡眠&休息』です。

適応障害の場合はストレスの元になっているものと距離を取るのが一番なので、気を張るような状況から離れて短期でもよいので、環境を変えてゆっくりと過ごすことが大切です。

ストレスで脳疲労も強いので、しっかり睡眠をとり頭の疲れを取りましょう。

食養生ではカラダの元気を養う食材がおすすめで、イモ類、米類、豆類などの炭水化物系の糖質をしっかり摂りましょう。

これらの甘みは『脾』という胃腸の役割を示す五臓の一つと養い、食べたものから元気と血液を生み出しやすくなるので、柔らかいお粥、柔らかく煮込んだ豆類やイモ類のスープなどをゆっくり食べましょう。

☆頑張り過ぎで神経過敏の人は『ゆるめる養生』

次のタイプは先程の元気不足がカラダのディフェンス力が低下して不調を起こすのに対して、攻撃力もディフェンス力も本来はしっかりあるのですが、ディフェンスなどが過剰に働きすぎて暴走して、コントロールできなくなったり、暴走して心身のバランス崩れてしまうタイプです。

中医学的にはストレスで体のコントロールが上手くいかないタイプ(専門的な言葉だと肝鬱気滞など)です。

先程の元気不足の人が普段ならなんてことないストレスにも負けてしまっているのに対して、このタイプの人はストレスが過剰になり流石に強くても押しつぶされているような感じです。

いわゆる執着気質の方や(執着気質に関しては前回のnoteを御覧ください)真面目で一生懸命、仕事を色々抱えてやりたがる『がんばりやさん気質』の方もなりやすいです。

周りから見ると『そんなにやらなくてもいいのに・・・』と思われてしまいますが、本人は『やりがい』『いきがい』『頑張っている自分大好き!』という方が多いので、無理をしている感覚も仕事などを抱え込んでいる感覚もないので厄介です。

このタイプの方は常にイライラしていて怒りっぽく、自分の価値観や考えを人に押し付けてしまいがち。それが思い通りにいかないと更にイライラして自分も周りも傷つけます。

イライラばかりでなく情緒も不安定で、急に落ち込んだりすることもあります。

ストレスで血液など色々な物の流れが停滞しているので、お腹や胸や脇腹などがハリやすく、ゲップやオナラがよく出ます。

自律神経の乱れも起こりやすいので、腸が動いたり、動かなかったりが激しく入れ替わるので便秘と下痢を交互に繰り返したりします。

喉や胸のつまり、動悸、寝付きが悪い、途中で起きるなど睡眠の質も悪くなりやすいのも特徴です。

過度のストレスで血管が緊張して血行不良になりやすいので、女性の方だと月経痛や月経不順、肩こり、頭痛にもなりやすいです。

このようなタイプの方はそもそも頑張りすぎているのでギヤを落としてスローペースで仕事や生活をすることが大事です。

巡りの悪いタイプは基本的にせっかちでなんでも早くやりたがるので、早食い、早歩き、早口で喋ったりします。

自律神経で言うと頑張る神経の交感神経が優位になりやすいので、できるだけ副交感神経が優位になるようにゆっくりペースで生活するように心掛けましょう。

ゆっくり歩く ゆっくり食べる ゆっくりしゃべる ゆっくり呼吸する まずはこの4つを実践するだけでも違います。運動はゆっくり目のウォーキングか、汗をかくとスッキリするというタイプの方はしっかり目のジョギングや水泳などで心拍数をちょっと上げてあげるとその後気分がスッキリするのでおすすめです。

ゆっくり運動かしっかり運動かは自分の体調に合う方を、チョイスしましょう。

ぬるめのお風呂にゆっくり入るのも良いでしょう。

食養生では香りや味に爽快感のある食べ物がおすすめです。イメージとしてはアロマテラピーなどでリラックスさせる、という感じを思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。

良い香りのする香味野菜、これから麺類を食べる時期なので、薬味に使われる、紫蘇、みょうが、わさび、ネギなどは積極的に使いましょう。

また、レモンなどの柑橘類は爽やかな甘みと酸味で心を落ち着かせてくれるので、こちらも上手に活用したり、香りの良いハーブティーなどを日頃から活用しましょう。

今回は適応障害の予防と養生法ということで大きく2つのパターンにわけてお伝えしました。

疲労で心が弱っているのか?ストレスフルで弱っているのか?そこの見極めをご自分の生活環境、仕事環境、体調全体を確認してみて知っておきましょう。

漢方相談をしていただければそのあたりもゆっくりお聞きしますので、興味のある方はお気軽に僕のお店までご相談ください。

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