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コラム

昔から変わらない究極の養生法・コロナもコレラも「体を冷やさない」「胃腸を大事にする」のが大事

2020年6月19日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:漢方 健康法

コラムカテゴリ:美容・健康




どうも!

スマホの壁紙は基本的に好きなプロレスラーの写真です。

プライミング効果があるのかどうかわかりませんが、元気は出ます。

さわたや薬房の早川です。

☆プライミング効果ってご存知ですか?

ところで皆さんプライミング効果ってご存知ですか?

心理学の用語なのですが言葉自体、ご存知でない方も、一度や二度はこの効果を経験したことがあると思います。

一度や二度ではないかな?1日何度かは経験しているかもしれません。

今からその実験を行いたいと思います。

皆さん近くに人がいたら『ピザ』 と10回言ってもらってください。

その後に肘をさして『ここは?』と聞いてみてください。

次は『温泉』と10回言ってもらってください。

その後に『3000の次は?』と聞いてみてください。


また、今までにこんな経験ないですか?

それまで全くカレーなんて食べたいと思っていなかったのに電車の中でカレーのコマーシャルを見たら急に食べたくなったり、

帰り道に焼肉の匂いを嗅いだら急に焼肉が食べたくなったり。

プライミング効果とは決して難しいことではなくて要するに

『 あらかじめ受けた刺激によって無意識のうちにその後の行動が影響を受ける』

という心理効果です。

ピザと10回言うことでその後肘というつもりがヒザと言ったり(小学生でも知ってますよね)

3000の次は3001なのに温泉と言い続けたことで4000と言ってしまったり

カレーでも、焼肉のたとえでも、全く同じことで、それまで意識していなかったことが宣伝などを見ることにより影響を受けてしまい自分の行動を変えてしまうというものです。

マーケティングでも非常によく使われている手法です。

プライミング効果の特徴はプライミング効果を受けた本人には全く自覚がないことです。

ふと思いついてカレーが食べたくなったような感覚を本人が持っていますが実はコマーシャルを見ていたからだと言われています。

コマーシャルに関してはほとんどすべての物が直接的、間接的の違いはありますが、このプライミング効果だと言えると思います。

面白い実験もあるそうで、 高齢者を連想させる単語を配られたグループはそうじゃないグループに比べるとその後の歩行速度が遅くなってしまったりするというようなこともあるそうです。

このプライミング効果ですが、様々なところで活用されています。

先ほども言ったようにマーケティングなどでは非常に活用されている手法ですが、 実は心と身体の健康にも非常に役立つ情報なのです。

☆なりたい自分になるために

よく『マイナスの言葉はマイナスの結果を生み、プラスの言葉はプラスの結果を生む』 と言われたり

心を穏やかにするには『綺麗な言葉を使って、 綺麗な景色を見て、綺麗な音を聞こう』などとも言われたりします。

日頃からマイナスの言葉を口にしていたり、 マイナスのことを目にしてばかりいるとそれが思考に影響して結果もマイナスの結果になってしまうことがあります。

汚い言葉を使って、 汚い景色を見て、騒音などに囲まれていると心がどんどん荒んでくるのはきっとこの影響だと思います。

これを僕らがどう健康に活用していくか?と言うと

メンタルの調子を整えたり

健康を維持する養生の継続などにつなげることができます。

一番身近な活用法は毎日間違いなく眺めるであろうスマホの壁紙を活用することです。

憧れの人の写真を壁紙にして常に眺めることでダイエットを継続させたり
健康的な自分になるための養生法を継続させるモチベーションにしたりすることができます。

憧れの経営者や目標としている人物の写真なども良いでしょう。

さぼりそうになった時や、 くじけそうになった時その人の写真を見ることで気持ちを奮い立たせることができると思います。

目標や達成したいことを言葉にして壁紙にしておくことも有効です。

よく年間目標や達成したい目標を紙に書いて毎日眺めたりトイレに貼っておくと良いという話も聞いたことがあるかもしれません。

これも日々見続けることで目標達成の意識を高めるというプライミング効果があるからです。

色々なことが継続できなくて困っていたり、 モチベーションが維持できなかったりする方はぜひこのプライミング効果を活用されてみてはいかがでしょうか?


☆コレラが流行った江戸時代に街にでたお触れとは?

さて、ここからが今回の本題です。 話が急に変わります。

今回は『昔から変わらない究極の養生法・コロナもコレラも「体を冷やさない」「胃腸を大事にする」のが大事』というテーマでお届けしたいと思います。

なぜこのような内容にしたいと思ったかというと、朝、新聞を見ていると江戸時代にコレラが流行った時の様子が記事として書かれていました。

この記事は山梨新報という週に一回入る新聞に山梨郷土研究会会員の金子先生という方が書かれていた物で

『江戸甲府疫病との戦い』
という記事でした。

幕末の安政5年、コレラと麻疹(はしか)がダブルパンチで当時の甲府を襲ったそうです。

その時甲府の城下町の人々に出された御触書には次のようなことが書いてあったそうです。

・体を冷やさず、 腹には木綿を巻き、暴飲暴食を慎み、 消化の悪いものを食べないことを心がける』

このようなお触れが出されていたそうです。

今のようにウイルスや細菌に対して全く知識や対策がわかっていなかった時代にも関わらず実はこの三つの養生は体にとって非常に重要なポイントなのです。

☆貝原益軒先生も常に入っていたこととは

皆さん貝原益軒という方をご存知でしょうか。

『養生訓』という有名な健康維持や病気の治療に関する様々な知識をまとめた江戸時代に発行された本で その作者の先生です。

この養生訓は『日本人の養生のバイブル』と言えるような本で、日本の風土や気候、生活習慣、食文化なども考慮して考えられた様々な養生法が一冊の本としてまとまっています。

現代の生活習慣と多少ずれているところはありますが今ほど便利でない江戸時代でも、夜更かしをしたり、 暴飲暴食をしたり、欲に任せて行動したりすることが健康を害するということは多くの方が知るところでした。

そしてこの養生訓で繰り返し言われていたことが『体を冷やすな』『胃腸を整える』ということでした。

現代の中医学でも体を冷やすことと胃腸を弱らせることは万病の元と言えることです。

体を冷やすということは人間の機能を低下させることです。

血液の流れが悪くなり体を構成する細胞に必要な酸素とエネルギーを供給することができなくなり体の機能がどんどん悪くなっていきます。

『冷えは万病の元』という言葉は古来から使われていますが、体が冷えることで免疫力が低下することもよくわかっています。

体温が35℃台になると免疫力が37%も低下すると言う話を聞いたことがあると思います。

それだけでなく 体を冷やして血行が悪くなるということは毛細血管の血流も悪くなり毛細血管から滲み出てきて感染症の原因となるウイルスや細菌などから身を守ってくれる粘膜を保護する粘液の分泌も悪くなり感染症になりやすくなります。

☆病気の予防には胃腸の大事

そして胃腸の調子を整えることは万病の予防に同じく繋がります。

胃腸は食べたものを消化し体のエネルギーに変える大切な場所です。生理学的に言えば 胃で消化され腸で吸収され肝臓に運ばれて分解されて様々な体に必要な形になっていくのですが、いくら素晴らしい栄養素を取っても胃腸の働きが低下してしまっていたら宝の持ち腐れです。

生理学的にもこのようなことが言えるのですが、 中医学的に考えても体を守る『気』や『血』は食べたものから作られると考えているので、暴飲暴食や冷たい飲食で胃腸を弱らせるということは結果的に体の機能を低下させて、感染症のリスクを高めたり、重症化させたりする原因となるのです。

☆根本的は原則は同じ

中医学的な知識はあったにせよ現代の医学的知識や生理学の知識はなかった江戸時代にあのようなお触れが出ていたというのは非常に驚きでした。

きっとよくわからない病気に対して、当時の人が考えて「今できることは何か?」と考えたときに養生の基本に立ち返ったのだと思います。

決して、策がなく適当に出したのではないと思います。

この内容を Twitter でツイートしたところ一般の方の反応も非常に良かったのですが、漢方や中医学を専門で行っている専門家の方の反応が非常に良かったのが印象的でした。

きっと多くの漢方や中医学を専門でやっている人が

『やっぱりそうだったんだな』

ということで、改めて体を冷やさないこと、胃腸を大事にしておくことの大切さを実感したんだと思います。

寒暖差はありますが日に日に気温も上がり暑くなってきます。

体を冷やしたり胃腸が弱るのは現在の生活環境を考えると冬よりもむしろ夏場に注意が必要です。

薄着やエアコンによる冷え、特に夏に冷えるのはお腹です。

江戸時代の御触書にも『腹には木綿を巻き』とあったようにお腹を冷やすということは体の冷えだけではなく胃腸機能の低下にも繋がります。

江戸時代には今ほど冷たいものを食べる事は冷蔵庫のない時代ですから当然少なかったと思います。

僕達は冷え冷えのものを食べることが当たり前になっています。

江戸時代の頃に比べれば温暖化によりかなり気温は上がっていると思いますが、ー

それを差し引いても江戸時代の人たち以上に僕たちは冷え対策や胃腸のケアを日頃からしておく必要があると思います。

気温が下がってくる秋から冬に向けて、 新型コロナウイルスの第2波、第3波が来ると予想もされています。

『冬病夏治』という言葉があります。冬の病は夏の過ごし方が大切だ、という意味なのですがコロナが少し落ち着いてきた今こそ、次に向けてしっかり体調を整えておきましょう。

江戸時代に出た御触書をもう一度よく見て、僕たちの生活も見直さなければいけないのかもしれません。

今回はプライミング効果と病気の予防にもつながる体の冷え・胃腸ケアの大切さについてお届けしました。

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6月25日(木)20時〜21時30分(予定)

テーマ『梅雨ダル&夏バテ対策養生法』

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