コラム
認知症は予防できる!川島隆太教授提唱のスマートエイジングとは?【山梨 漢方 認知症 さわたや薬局
2015年8月14日 公開 / 2021年3月2日更新
【ご存じですか?スマートエイジング?】
『アンチエイジング』と『スマートエイジング』とは?
今月の特集は私が先日聞いてきました、任天堂のゲームソフト『脳トレ』で有名な東北大学教授の川島隆太先生の講演内容を抜粋しながらお伝えしたいと思います。とても素晴らしい内容で、ぜひ山梨でも講演をして欲しいです。(以下、川島隆太先生の講演内容を抜粋)
〜超高齢化社会を迎えるにあたり〜
これからどんどん人口が減り始め、少ない人口の中で高齢者の割合が増えていく世の中(100人中40人は高齢者) なります。今までのイメージは・・・老人・加齢すること=何かを失う、後ろ向きのイメージがありました。
そこから生まれた言葉が『アンチエイジング』という言葉だと思います。このアンチ(反・抗)エイジング(加齢)という言葉の裏には、【年をとること=病】のように、年をとることはまるで人間として醜くなること、悪いことのように捉えています。
アンチエイジングという言葉の裏側には『若い人のほうが優れている』という間違った概念があると感じます(アンチとは何かに対して反抗する、抵抗する、という意味合いである)。
〜年をとる=成長すると考えましょう〜
そこで考え方をちょっと変えて、年をとる=成長である、と考えたらどうでしょうか?年をとることは人として『賢くなること・発達である』というのがスマートエイジングの考え方なのです。
〜加齢は成長!賢くなること!〜
スマートエイジングは、加齢とは何かを得ること、加齢は発達という考え方です。 この考えが『新しい』と思ったらそれは間違えです。実は室町時代に生きた世阿弥(ぜあみ・能を大成させた偉人)の著書である風姿花伝のなかには『2つの花』についての表現したところがあります。その2つの花とは・・・
時分(じぶん)の花・・・若さゆえの美しさ。若さより出てくる美しさ(しかし、カラダや見た目の花は年数がたてば散ることになる)
まことの花・・・長年の努力精進による花。修行により人間の内側から出てくるもの。咲かせることも保つことも思いのままにできるもの。
次回も認知症と脳の健康についてお届けします。
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