コラム
漢方タイプ別スキンケア④瘀血タイプ
2011年11月4日 公開 / 2014年6月4日更新
さて、前回は血液不足の『血虚』タイプのスキンケアをお届けしました。
今回は『瘀血』(おけつ)です。瘀血はあるいみ汚血といっても過言ではないくらい、皮膚の状態に影響を及ぼします。
皮膚の状態はある意味その方の血液の状態。
そもそも『血』は体の働きを営む栄養物質であり、肌の血色(だてに血色・血の色というわけではありません)つや、なめらかさ、潤いに欠かせない栄養素です。
では、この『瘀血』とはいったいどんなタイプなのでしょう。
漢方や中医学の知識がある方はご存知だと思います。
『瘀血』とは血の流れが滞り、巡りが良くない状態です。
『瘀血』(おけつ)の主な症状は・・・・
・頭痛、肩こり、ヒザなどの関節痛がある
・月経が重い
・経血に血塊が混じることがある
・アザができやすい
・唇や舌の色が暗紫色
・子宮や卵巣のトラブルがある
このような特徴が挙げられます。
『瘀血』の方によく出る肌のトラブルは・・・
☆シミやそばかすができやすい
☆くすみが現れやすい
☆混合肌が多い(部分的に脂っぽい、乾燥が混じっている)
瘀血の原因は様々ですが、生活環境の乱れ(食生活・運動不足)やストレスなどで血液がドロドロした状態のことを主にさしております。
ドロドロ血液ですから当然流れが悪く、血行不良により痛みや肌のトラブルが起きることがおおく見られます。
このような方にオススメの生薬はなんといっても『丹参』でしょう。活血化淤という働きが強く血液の流れを改善して血液の汚れを改善する働きがあると昔から言われています。
この他にも田七人参や赤芍薬などが代表格です。
方剤では前述の丹参を配合した『冠心Ⅱ号方』や『芎帰調血飲第一加減』などがおすすめですが、他の漢方薬も当然ですが、活血薬は症状や体質によりしっかりした使い分けが必要です。ぜひご相談の上服用してくださいね。
生活での養生方法では、なんといっても規則正しい生活が一番です。
現代社会は血液の汚れとなる原因があちらこちらにたくさんあります。食事・運動・心のいやし、瘀血だけに限った養生方法では有りませんが、瘀血の方は人一倍このあたりの注意が必要でしょう。
食養生では、香辛味のある玉ねぎやニラなどの食材やイワシなどの青魚がオススメです。
お肌に限らず、女性の健康を考える上で血液の状態を良くしておくことは切っても切れない縁です。ぜひ毎日の健康管理と漢方の知恵で良い状態を維持して行きましょう。
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