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コラム
トラウマ
2022年12月13日
みなさま、こんにちは。
良く聞く言葉です。日常的に過去の経験から来るものとして「それトラウマだから」なんておっしゃった経験は、どなたにもあると思います。
「トラウマ」の定義は、心的外傷、つまり「心の傷」をさします。その人の生命、存在に強い衝撃をもたらす事象を外傷性ストレッサーと呼び、その体験を「トラウマ体験」と呼びます。
一通のメールを頂きました。(以下抜粋)
『私が、中学生だった時の話しです。もう、ずいぶん昔の事なので正直、どうでもいいかと思っていましたが、この放送を聴いているうちにどうでもよくならなくなりメールをしました。
それは、ある試合での事でした。
結果を出した選手に○○賞のトロフィーとか、盾を貰えるんです。誰がどう見ても私が貰える賞でした。ところが、表彰式になったら私ではなく、違う子の名まえが呼ばれたんです。呼ばれた本人も困惑した顔で私を見ていました。私は、何が何だかわからず、涙が溢れるだけでした。
帰りの車の中、後部座席に座り、タオルで口をふさぎ声を出せずに泣いていました。車の運転をしていた副顧問の先生が、ルームミラーごしに「分かってるよ」と言わんばかりのまなざしを私に向けてくれていました。
夕食時、ふだんは、うるさいほどその日にあったことを話す私でしたが、あの日は、何も話せませんでした。両親は、そんな私に何も聞こうとはしませんでした。そして、食事が済んだころ、賞を貰った子のお母さんからの電話がありました。「大丈夫ですよ」と母は言っていました。電話を切った後も母は何も聞くことなく、「今日の茶碗洗いはいいよ」と言って台所に行きました。
私は、意味が分からないことに対して極度の恐怖心を覚えたのはこの時の経験からです。
この想いは消せますか・・・と言う内容でした。
単刀直入に言うと、消す必要はないと、私が出した答えでした。
この方は、きっと優しい方なんでしょうね。この優しさは、たぶん、たぶんですがこの時の経験から得られたんだと思います。言葉に言えなかった切なさは、その場にいた人たちに十分に伝わっていたと思います。みんな同じ想いをしていたと思います。でも誰も何も言わない。
お父様、お母様もそうです。その切なさを感じていたと思います。
みんなの優しさにつつまれていたんでしょうね。また、そういう優しさがあるんですよねえ。言葉ではなく感じ合うものが。
この方は、切なかった想いを持ちつつ、ご自分では気づいていない周りの優しさも、ずーと、持ち続けていたんだと思います。包まれていたんですね。
だから、消す必要はないなあと感じます。色々な事を見たり聞いたりすると、とありましたが、いっぱい、いっぱい切なさを感じてください。ご自身が経験したように誰かのその切なさを感じるだけで優しさの種が蒔かれるんじゃないかなあ・・・
それで私はいいと思います。お父様、お母様を始め、みんなに感謝が出来るのでないかですか。
自分に♪ありがとう♪ですね。
一つとして同じ事柄はありません。だから答えも同じではありません。
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