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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

参加することを

2020年8月9日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:小田原漂情

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 今日、令和2年(2020年)8月9日、長崎に原爆が投下されてから75年となりました。本日も、言問学舎塾長ブログ「言問ねこ塾長日記」に書いた文章をそのまま転載させていただきます。

 
 今日8月9日は日曜日であり、長崎市平和祈念式典をNHKの放送でじっくり見ることができた。田上富久長崎市長の長崎平和宣言と、89歳の「被爆者」代表の方の「平和への誓い」では、昨年長崎を訪れたフランシスコローマ教皇の、「核兵器から解放された平和な世界を実現するためには、すべての人の参加が必要です」という言葉が引かれていた。

 今年は戦後75年、広島と長崎に原爆が投下されてから、やはり75年である。長崎については、25年前、原爆の惨禍から50年後の年に訪ね、長崎原爆資料館を見学して『長崎の鐘』『この子を残して』を購入した上で、永井隆博士の如己堂を訪問した。その日は激しい雨の日だった。

 「参加する」こととしては、永井博士の2冊の本を折にふれ塾の生徒に読ませること、『長崎の鐘』(昭和24年=1949年に藤山一郎先生が歌われた歌曲)を歌うこと、また広島の広島二中の犠牲者の最期を追った『碑』を生徒たちとともに読むこと、など、これまでの自分にできる限りのことを、つづけて来たつもりである。しかし今年、それらのことを生涯継続しつつも、さらに次の段階にすすむことが、私の取るべき方法なのではないかと思い至った。それは6日の朝である。

 そして今日、長崎市平和祈念式典で「参加」を強く促され、思いは固まった。戦後50年の時、それまで触れることを避けていた「戦争」について書くことを、己に課した。また、75年となった今年、やはり軽々に触れることはできないと考えてきた広島と長崎のことについても、子どもたちに向けた文章として、まず書くことを、私の「参加」の手法としようと、考えを固めた次第である。実際に原稿用紙に一字を画するまでには、まだいくらかの時間を要しようが、翻意することはゆるされない。その意思を、今日、ここに明らかに記しておく。

令和2年(2020年)8月9日
小田原漂情

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