コラム
仏壇の買い替え
2015年8月24日 公開 / 2015年9月8日更新
最近の仏壇の買い替え事情
最近の住宅事情や家族事情などにより、なかなか昔ながらの大きな仏壇を持ち続けるのは難しいと考えている方が多いようです。
確かに昔はおじいちゃんもおばあちゃんも一緒に住んでいて、十分な仏間も用意されていてと、大きな仏壇は特に何の違和感もなくその家を見守っていてくれました。
ところが現在はまったく事情が変わり、リビングや洋室にぴったりのモダン仏壇、全く場所を取らない小型仏壇やミニ骨壺など、私たちの生活の中での仏壇のあり方がかなり変化してきています。
ただ、そうはいっても、やはり今まで先祖代々大切にしてきた仏壇をそんな簡単に買い替えてしまっていいものか?
そんな風に悩んでいらっしゃる方も多いと聞きます。
でも少しだけ考えてみてください。
仏壇はある意味ご先祖様の家です。私たちの家を新築したりリフォームした時と同じで、ご先祖様もピカピカで新しい仏壇になれば嬉しいはずです。
買い替えはご先祖様への供養でもあるのです。
開眼法要について
仏壇を新しく購入した際、ご本尊やご位牌に魂入の儀式を行います。
これを開眼法要と言います。
ちなみに、浄土真宗では原則として行いませんので注意してください。
ご本尊やご位牌から必要な仏具まで全てを飾り、その後、菩提寺のお坊さんに依頼して開眼法要の儀式を行います。
この儀式を行うことにより単なるモノであった仏像や仏壇そのものに故人の魂が宿り生まれかわるわけです。
開眼法要は別名を仏壇開きや入魂式などとも呼ばれています。
仏壇は、単にご本尊やご位牌を飾っていれば良いというものではありません。
尊いご先祖様を祀る場所ですので、忘れずに開眼供養を行うようにしましょう。
開眼法要の詳しい手順
まず、次のものを用意してください。
お花、お料理、お供え物、ローソク、香炉です。
まずはお花ですが、こちらはお花屋さんで「開眼供養に使いたい」と言えばすぐに伝わります。
お料理はご霊供膳に五品用意しますが、魚や肉は避けてください。
吸い物の出汁も魚は避け、シイタケなどを使った精進料理を用意します。
お供え物は高月に果物やお菓子を用意してください。
ローソクは白いものではなく赤いローソクを用意します。
香炉はお焼香用の香炉を用意しますが、法要に参列される方々のためのものですので人数が少なければ特に用意しなくても良いでしょう。
あとは、肝心のお坊さんです。
菩提寺のご住職に費用や日程の相談をして、滞りなく進められるように手配しておきましょう。
なお、宗派によっては多少開眼供養に関しての考え方が違ったりしますので儀式の前にご自分で調べておくことも忘れずにしておきたいところです。
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