コラム
位牌の作成、購入時期はいつ?
2015年8月25日
そもそも位牌って何ですか?
位牌とは、亡くなった故人の魂を宿し、その方の霊の象徴として祀るための木牌のことをいいます。
位牌には故人の戒名や法名を記すのが一般的ですが、最近ではモダン仏壇に合わせて愛称やメッセージを記す方もいらっしゃいます。
もともとは中国の儒教では、死者の姓名や官位を記した位版と呼ばれる霊碑を祀る習慣がありました。
儒教の影響を受けた禅宗が鎌倉時代に坐禅や茶と共にこの習慣を日本に取り入れたことが位牌の始まりとされています。
日本国内で一般に広まったのは江戸時代だとされています。
位牌は亡くなられた故人、ご先祖様の象徴です。
その方々に感謝の気持ちと敬意の念を表すためにも位牌は必ず必要です。
また仏壇もさることながら、位牌自体も家族やご自身の心の拠り所になります。
家族そろって位牌に手をあわせお線香をあげることによって家族の絆や愛情がより深まるというものです。
また普段の私生活や仕事での現場では良いことばかりではありません。
人生山あり谷ありで、常に何かしらのトラブルや嫌なことは身に起こるものです。
そんな時こそお位牌を前に静かに手を合わせ、故人を思い出したり話しかけたりすれば心が落ち着き心が穏やかになり解決するのではないでしょうか。
位牌は私たちが生きていくうえで、陰でそっと支えてくれる非常に大切なものなのです。
位牌の購入時期は?
お通夜やお葬式に出席したことのある方は思い出してみてほしいのですが、人が亡くなった際にお通夜やお葬式に使われる位牌は基本的に白木の位牌が使われています。
これは、亡くなった後四十九日までの間に仮に使われるだけであり、ずっと使い続けるものではありません。
7週間が過ぎ四十九日の忌明けを境に、黒塗りに金文字で戒名を記した本位牌に魂を移します。
ですので、このタイミングで本位牌が必ず用意されていなければなりません。
本位牌は、仏具店に注文してからでき上がるまでだいたい2週間くらいかかります。
四十九日までの間に十分余裕をもってご準備ください。
白木の位牌とは?
先に説明しましたが、白木の位牌とは故人が亡くなられてから四十九日までの間に魂を宿しておく仮の位牌になります。
仮位牌や野位牌と呼ばれることもあります。
お通夜や葬儀が終わったとは、ご自宅で遺骨の隣において供養をします。
四十九日の法要時には閉眼供養をし、本位牌へ魂の入れ替えをします。
そして白木位牌は菩提寺でのお焚き上げでその役目を終えることになります。
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