コラム
仏壇の掃除と作法について
2015年8月21日
仏壇の汚れの原因とは?
仏壇の汚れというとどのようなものが思い浮かぶでしょうか。
「単にホコリが溜まっていくだけ」そんな風に思っていませんか?
それもそのはず。仏壇に限らず、何か物を置いておけばホコリが溜まるものですし、仏壇のようにすぐに動かせるものでなければ上部や裏にごっそりとホコリが溜まってしまうのは誰もが想像できることです。
では単にホコリが溜まるだけなのか?というと仏壇にはもっと厄介な汚れの要素が存在します。
それは、ロウソクや線香の煙です。
特にロウソクは想像つくと思いますが、煙がジメッとしていて粘り気があります。
ですので、単純にホコリが付くだけでなく、粘り気を帯びて付着していくわけです。
ある意味キッチンの換気扇と同じようなものです。
また他にも、線香のカスやお花の花粉、葉っぱのカス、お供え物のカスなど、思った以上に仏壇の中は汚れの原因が満載です。
仏壇の正しい掃除の仕方
仏壇というのは当然タワシなどでゴシゴシと洗えるものではありませんので普段からこまめに掃除をすることをおすすめします。
面倒だったり、ついつい忘れがちになってしまいますが、汚れがこびりついてからでは手遅れです。
「水拭きは厳禁です」ということを目にしたことがあるかもしれませんが、塗料が剥げてたり傷などがついている場合にはやめた方が良いです。
そうでなければ漆は本来湿気や熱に強いものですので固く絞った布で拭き、そのあと乾拭きで水気が残らないようにすれば問題ないでしょう。
全体を拭くだけでもよいのですが、完ぺきを求めるならば仕上げのワックスをすると良いでしょう。
ただし、金仏壇に関しては金箔部分はうっかり拭いてしまわないように気をつけましょう。
大事な金箔が剥がれてしまいます。
仏壇を掃除する際の心構え
当然ながら、一回一回仏具をどかしてから掃除しないといけませんので面倒くさがりの方にとっては仏壇の掃除はかなり億劫になりやすいものです。
でも、仏壇はご先祖様を祀る場所です。
日ごろからの手入れをキチっとすることも供養の気持ちとして大事ではないでしょうか。
理想はやはり毎日少しずつでも掃除するのがよいですが、最低でも半年に一回、どんなに長くとも1年に一回はしたいところです。
また、故人の命日やお盆、お彼岸の前には掃除するように心がけましょう。
掃除の前にはご本尊に手を合わせ、ご先祖様への挨拶を忘れずにしてください。
最後に掃除してから1年、あるいは2年くらいまででしたら自分で簡単に掃除をすることができます。
業者さんに頼むのも一つの手ですが、やはりご自分の手で綺麗にしてあげることが何よりも大事です。
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