コラム
神棚と仏壇を同じ部屋に祀るのはNG?
2015年8月26日
神棚と仏壇はどう違うの?
神棚は「神」、仏壇は「仏」であるというくらいは誰もがご存じのはず。
また仏壇は、仏様になったご先祖様を祀っているということは、これまでのコラムでお話ししてきました。
では、神棚は何のためにあるのか?そして仏壇とどう違うのか?
これらを明確に理解している人は案外少ないのではないでしょうか。
神棚はご家庭などの他に会社などにも祀られていますが、建物内に小さい神社があると考えればよいでしょう。
つまり神棚の前でパンパンと手を叩いて礼をするのは、神社にお参りしているのと同じなのです。
神棚には天照大御神様と氏神様を祀り、この他に特別なご縁のある神様がいらっしゃればその神様も祀ります。
神棚は仏壇と違い、日本の土地や自然界を守っている神々を崇拝し、そのご利益であなたのご家庭の厄払いをするためにお祀りするものです。
神棚と仏壇は同じ部屋ではまずいのか?
よく誤解しがちなのが、神棚と仏壇を同じ部屋においてはいけないという考え方です。
「神と仏を同じ場所に置いたら失礼に当たる」とか「逆に罰が当たってしまうのではないか」とかそのように心配している方が意外と多いようです。
結論から言ってしまうと、同じ部屋において全く問題ありません。
ただし、何点か注意事項がありますのでそれだけ気を付けてください。
まず1つは、神と仏を睨めっこさせてはいけません。つまり向い合せに設置しないように気を付ける必要があります。
神と仏が向かい合わせになると凶になるという言い伝えがあります。
2つ目は、上下の位置を避けるということです。
仏壇のすぐ上に神棚を設置すると、神の霊魂が仏の霊魂を踏んづけてしまいますので、上下の設置は避けてください。
これは同じ部屋内だけでなく、1階と2階にまたがっている場合でも同じですのでご注意ください。
3つ目は、並べて置く場合は神棚が部屋の中心に位置し、仏壇は神棚に向かって右手脇に置くようにしてください。
これはなぜかというと、あくまでも主は神であるという考え方があるからです。
また向かって仏壇の左手にするというのは、神は陰陽のうち陽を好むため、陽が発生する左手が良いとされています。
設置する向きのポイントは?
仏壇を設置する際の考え方として西方浄土家内和合という考え方があります。
西方浄土というのは西側に極楽浄土があり、そちらに向かって拝むことが良いとされる考え方です。
これによれば仏壇は西側に置き東に向けるのが基本となりますが、東において西に向けても良いようです。
これに対して神棚は北において南に向けるか、西において東に向けるかで小吉になります。
また、北西に置くのも良いとされています。
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