コラム
仏壇の処分の作法と注意点
2015年8月23日
仏壇ってどうやって処分するの?
昔ながらの仏壇はちょっとしたタンスとあまり変わらない大きさであるので最近の住宅事情を考えるとやはり置き場所に困るという方は多いのではないでしょうか。
引っ越しや家の建て替えの際にはそのように悩む方は多いと聞きます。
かなり古くから使い込んでいて汚れもひどくクリーニングするにも費用がかなり嵩んでしまうので新たに小型のものを購入されたりモダン仏壇への買い替えを検討される方も多いとか。
そんな時に気になるのが古い仏壇の処分の仕方。
今までご先祖様を祀り、感謝の気持ちでいつも手を合わせてきた仏壇。
故人との思い出もいっぱい詰まっている大切な仏壇。
そのような大切なものを粗大ゴミでポーンと出してしまっていいものなのか?
実は、仏壇の処分にはいくつか気を付ける点があります。
処分する際に必ず確認することとは?
まず、その仏壇が開眼法要されたものであるかどうかを確認する必要があります。
開眼法要とは新しくお墓や仏壇を作るときに行われる法要です。
これを行うことにより故人の魂をお墓や仏壇に宿らせ霊位を呼び覚ますわけです。
当然ですが、この開眼法要を行った物をそのまま処分してしまうと故人の魂を込めたまま処分してしまうことになります。
つまり、必ず魂抜きの閉眼法要を行ってからでなければなりません。
この閉眼法要をすることによってその仏壇は単なるモノに戻るわけです。
閉眼法要はお近くの菩提寺にお願いするようにしましょう。
無ければ、お近くのお寺にお願いしてみましょう。
ちなみに浄土真宗では開眼法要は原則として行っていませんし、仏教徒でなければほぼ間違いなくしていないでしょう。
具体的な処分方法とは?
処分方法は主に3つあります。
一つは菩提寺で引き取ってもらう方法です。
お近くに菩提寺がありそこで閉眼法要をしてもらえるのであれば、そのままお焚き上げまでしてもらいましょう。
もしそのお寺で引取処分まではやっていないのであれば別のお寺に依頼してみましょう。
二つ目は仏具店での引き取りです。
一般的にどこの仏具店でも仏壇の処分を承っています。
最近では閉眼供養から処分までを一式で請け負っている業者さんもあるようです。
もしお近くに菩提寺が無ければこのような仏具店へのご依頼も考えても良いでしょう。
三つ目として粗大ゴミでの処分です。
閉眼供養を行っていればそれは単なるモノですので、粗大ゴミに出してしまって問題ありません。
最後に処分の際の注意点として、仏壇の中や引出しなどを隅から隅まで確認するようにしてください。
昔の人は仏壇に大事なものをしまっていたりしていましたので、一緒に処分してしまわないように注意してください。
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