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高塚哲治

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治(たかつかてつじ) / 建築家

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

コラム

「建築って何?(56)」「液状化」現象と「液状化」を起こしやすい地盤

2012年10月30日 公開 / 2020年12月28日更新

テーマ:建築の仕組み

コラムカテゴリ:住宅・建物

 飽和状態にある粒径のそろった緩い「砂質土」が地震などによって揺すられた場合、「砂粒子」間に存在する「間隙水」の水圧が次第に上昇し、ついには「砂粒子」のかみ合わせが外れて、「砂粒子」は水中に浮遊した状態になります。このように、地震などの外力によって「せん断力」が繰返し作用し、「砂質土」が液体状になる現象を「液状化」現象と呼んでいます。
 地震時に「液状化」しやすい地盤は、地下水位が高く、かつ緩く堆積した「砂質地盤」であり、埋立地盤など「人工造成地盤」や比較的最近に堆積した沖積層がそれに該当する場合が多いとされています。さらに、埋立地では、「砂」以外の「シルト」や「礫」を多く合む地盤でも「液状化」が発生する場合が確認されています。
 尚、地下水位が3mよりも浅く、敷地の土質が「砂」地盤であれば、中地震時に「液状化」が起こる可能性が高くなります。



設計監理/調査鑑定/CM(コンストラクションマネジメント)
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

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