大規模修繕瑕疵保険

2018年8月27日公開 / 2018年8月28日更新

コラムカテゴリ：住宅・建物

　大規模修繕工事の際に、修繕工事業者のミスや手抜き工事によって被害が生じた場合の対応策の一つとして、「大規模修繕瑕疵保険」があります。工事を実施した部分に瑕疵があった場合に、修繕工事業者が管理組合に対して瑕疵担保責任を負担することによって生じた損害について保険金が修繕工事業者に支払われ、その保険金で瑕疵を補修します。また、修繕工事業者が倒産などの事由により、瑕疵担保責任を履行しない場合には、管理組合は保険法人に対して、瑕疵の修補等にかかる費用を直接請求することができる保険です。保険の対象となる工事内容は、外壁改修工事、屋上防水工事、シーリング工事、給排水管改修工事などで、保険金の支払対象となる費用は、補修費用と調査費用、そして転居及び仮住まい費用です。

　　＜株式会社住宅あんしん保証のHPより＞

　この保険を取り扱う保険法人は、国土交通大臣の指定を受けている次の5つの保険法人です。
　　株式会社住宅あんしん保証
　　住宅保証機構株式会社
　　株式会社日本住宅保証検査機構
　　株式会社ハウスジーメン
　　ハウスプラス住宅保証株式会社

　上記の株式会社住宅あんしん保証が販売する大規模修繕瑕疵保険・認定品質リフォーム工事瑕疵保険の1年間の利用件数を評価する授賞式が行われました。これは一般社団法人日本塗装工業会が昨年創設した「リフォームアワード」の「あんしんリフォーム部門」での授賞式で5月に行われています。最優秀賞を受賞したのは「建装工業株式会社」で、年間42件でした。2位は、2件差の40件の「株式会社大和」、3位が36件の「株式会社カシワバラ・コーポレーション」です。大阪に本社がある修繕工事業者では、唯一、「ビケンテック株式会社」が受賞していますが、利用件数はわずか2件です。ちなみに、私もマンションの大規模修繕工事のコンサル業務を幾つかさせていただきましたが、今のところ利用件数はゼロです。