歌う事は認知症の予防になる？【懐かしい歌をただ歌うだけでは・・・・】ちょっと難しいこと、新しいことを加えてみる

2022年1月29日

テーマ：脳トレ、認知症予防

コラムカテゴリ：美容・健康

コラムキーワード：認知症予防、ボイストレーニング、ボーカルトレーニング

歌の講座、健康ボイトレ、合唱の練習に参加された方々がよく帰り際に言われるのが
「今日は朝、気分があまりよくなかったのだけど、頑張ってきてみたらすっきりした」
ということ。

・歌うと体がすっきりする
・少しストレスがたまっていたのだけど、発散できた。
・体がだるかったのが歌う事によってしゃんとした感じ。
などの感想をいただきます。
これは「歌う」ということがからだの中の多くの部分を使うことで、血行などもよくなるのではないかと言われています。

じゃあ、懐かしい歌をたくさん歌うだけで認知症の予防などの効果が得られるか？と言いますと
そうではないように感じています。

脳トレを考えた指導をしてみる→工夫しながら楽しく歌で脳トレを
効果的なのは
・知らない曲や、知っていても歌ったことがないものにチャレンジしてみること。
・懐かしい歌だけではなく、最近のものにもチャレンジしてみること。
・時には外国語の歌も歌ってみること。

これは指導する方の絶妙な匙加減が必要でもあります。
時間のこと、同じところを歌う回数、
内容はよく考える必要がありますね。

懐かしい歌は歌詞や楽譜を見なくても歌えます。
昔よく歌った曲は何も見なくてもちゃんとおぼえているから歌えます。

ところが同じような調子の「懐かしくてゆったりした曲」が続くと、心は癒されるのですが
それだけでは認知症の予防にはならないと感じています。

実は、講座で歌いながらうとうとと眠ってしまわれる人がいらっしゃることもあるのです。
あまりの心地よさのためでしょうか？
歌いながら眠るのも悪くないですが、あまりにも歌いながら毎回居眠りをされると
心配になってきます。
気持ち良くなるのでしょうが・・・・
それで時々、リズムを打つトレーニングや少し集中して楽譜を見ないとできないようなことを挟みます。

知らない歌や今までに歌った事が無い歌を習うことにもチャレンジしてみるのをおすすめします。

楽譜を見たり、歌詞を見てしっかり認知して
それから脳でキャッチして、
そこからどの音でどんな歌詞で歌うか、
どうやってどんな声を出すか？
そういう作業が一瞬のうちにできるのが私たちの体のすごいところなのですが
その作業によって脳が活性化されていくのを感じています。
それから、だんだんできてくると「充実感」や「達成感」を感じることができます。

また、合唱（いくつかの声部に分かれて歌う）もおすすめです。
どうかいつかもしも機会がありましたらチャレンジしていただけるとうれしいです。

合唱はコロナ禍になってからなかなか練習ができない、マスクをつけて歌うのはしんどい、など
難しい場合も多くなっています。
換気に注意しながら少しずつでも練習できるようになるといいですね。
「ハモること」の気持ちよさをまた感じたいです。