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吉井江里

歌・ピアノの指導や合唱指揮などで音楽の楽しさを伝えるプロ

吉井江里(よしいえり) / 教師

ソット・ヴォーチェ

コラム

年齢が高くなると音楽(歌など)の速度が遅くなるのはどうしてか?【速さと口周りの衰え】

2022年4月12日

テーマ:脳トレ、認知症予防

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: ボイストレーニングボーカルトレーニング

仕事で「速さ」について説明することがある。
♩=60ってどのぐらいの速さ?
prestoってどのぐらい?とか
実際に演奏したりみんなでテーブルを軽く叩いたりして速度を味わってもらう。

「年齢が高めの歌の会や合唱団は速度が遅くなるか?」
そうですね。遅くなることもあります。
それには理由があって、
まずは歩く速さや身のこなし方が『安全」を意識したものになってしまうからです。
家の中での転倒、外でのちょっとした段差でのつまずき。
高いところを掃除しようと椅子の上に上がったら・・・・など
気をつけないといけなくなります。
20歳の頃とはあきらかに歩く速さが違いますもの。
もしも同じだったらそれはそれでこわい!
怪我をするといけませんね。
だから音楽も少しゆっくりめになっているように思います。

それからもうひとつ気がついたのは
口の周り筋肉の衰えも少し関係が。
難しい早口言葉をパラパラっと速度はやめで言える場合は問題ないですが
口周りの筋肉がおとろえていくと、
歌うのにもちょっと発音の速度が遅めになることも。

あとは脳の問題です。
脳がすべての指令を出すので、伝わるのがおそくなるとやっぱり歌うのも遅くなる。

発する音のひとつずつを押さえ込むように歌う人も遅くなりますが
これは「ことばのかたまり」を意識することと
歌い方の指導で改善できます。あとはいかにそれを素直にやってくれるかどうか。
いくつになっても前進できるのですが、それを受け入れて「やってみる」ということが
できない人もいます。

しかし!昔に踊って歌った歌などは速いものが多かったでしょう。
それを少し思い出していけばだんだんまた速さは戻っていきます。

昔懐かしい歌をのんびりと歌うのもよいですが
心地よい時間が続くとぬるま湯につかったような感じになって
居眠りをはじめる人もいるので要注意です。
間にリズムを打つようなことや高い声での短い発声などを挟んだりしてハッと起こして(脳を)
刺激を与えるようなことも必要です。
歌はとても心にもからだにもよい作用があるわけですが
ただ歌っているだけでは認知症の予防にはなりません。
ちょっと頭を使うようなことを入れる必要があります。

合唱はその点では
譜面をきちんと理解、主旋律とは違うことを歌う
調和(ハーモニーを感じる)、簡単ではないので練習を重ね、できるようになった達成感がとてもよい
など
おすすめなのですよ。
現在はまだまだ合唱はデリケートな立場ですが
この先機会があったらぜひ合唱をおすすめします。

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