ロータリー16 奉仕の神髄
ある新聞で見た記事ですが、アメリカのGAFAの1社であるアマゾン・ドット・コムの主任科学者である某氏は、「私たちは、他人と同じ場にいるときに起こるセレンディピティ(serendipity、予想外の発見)を強く信じている」と語っていました。
セレンディピティとは、予定どおりの実験をするつもりが手順を間違えて、結果的に世紀の大発見に繋(つな)がるなどの予想外の発見を意味する言葉です。その理解のうえで、この某氏の言葉を臆断(おくだん)しますと、結局のところ、多様な人材の集団の中で研究を続けることが、他の人材に影響を与え、また、他の人材からの影響も受け、それらの相(そう)乗(じょう)効(こう)果(か)により、次々と新発見をしていく関係が見られるということなのでしょう。
それは、あたかも、物質が触(しょく)媒(ばい)によって化学反応を起こすような変化のことだと思います。ロータリアンの場合も、実に多様な人たちが集まります、そこでは、必ず、セレンディピティも起こっていることと思います。私たちは、このことを強く信じ、ロータリアン同士の交わりと、セレンディピティという言葉を大切にしていきたいと思います。