2021/03/10 渋沢栄一には、叱られる理由はなかった
2021/05/13 新著予告2 第一章に識字論(1)を書きたい
理由は、「基本的教育と識字率の向上」がロータリーの目標の一つにあること、経済協力開発機構(OECD)が3年に1度、世界79カ国・地域の義務教育修了段階の15歳の子供たちを対象に、読解力と数学的・科学的応用力を測る国際学習到達度調査(PISA)をしているところ、2018年の調査の結果では、日本の子どもの読解力は前回(15年調査)の8位から15位と大きく後退していることなどが理由だ。
書く内容は、第一に、識字率を高めるための五つの視点を設けてアプローチしたい。
すなわち、
1.漢字の使い方
2.漢字の読み
3.漢字と仮名の使い分けの基準
4.語彙の質と量
5.言葉の彫啄(ちょうたく)(研磨すること)の必要性
の視点からだ。
第二には、平成22年11月30日内閣訓令第1号「公用文における漢字使用等について」が、漢字と仮名使い分けの原則というべきものを定めているので、この解説をしたい。かなり詳しく。
つまりは、菊池捷男のガバナー日記に書いた程度ではなく、もっと詳しくだ。
第三には、公用文の書き方に従って書くだけでは、美しい文章や意を尽くした文章は書けないので、公用文の原則に従わない書き方をする場合の、注意点にふれたい。
第四は、識字率を高める最大の方法は、読書であるから、ここでは山陽新聞に載っていた、読書をする場合の視点の紹介をしたい。
第五に、人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)した言葉を覚え、かつ、使えると、表現力が飛躍的に向上することや、「調べると分かる漠然とした言葉を調べること」の重要性(これをすると、識字の裾野をずいぶんと広げてくれる)に触れたい。