2021/04/18 読書週間に学ぶ
2021/05/07 ロータリーのいう「平和構築と紛争予防」②
私は、ウインストン・チャーチルの言葉を、何回か私の日記に書いた。
今日は、敗戦国ドイツのことに触れたい。
それは、ドイツが第二次政界大戦に破れた日からちょうど40年目になる日、当時のヴァイツゼッカー西ドイツ大統領が、ドイツ終戦40周年を記念して、世界に向かって、「荒れ野の40年」と題する演説をし、これを後日、日本語訳で知ったときの感動を今も覚えているからだ。
この格調高い演説は、ラジオを通して、世界中の多くの人が聴き感動した。
ヴァイツゼッカー大統領は、ドイツの心からなる贖罪の気持ちを込め、戦後40年にわたる贖罪と苦難の道のりに耐えてきた自国民に対する憐憫の情のこもった言葉で、ドイツ国民に明るい未来を展望させる演説をした。
「若い人たちにお願いしたい。敵対するのではなく,たがいに手をとり合って生きていくことを学んでほしい。われわれ政治家にそのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい。」という言葉も述べられた。
第二次世界大戦の終結から76年が経つ今日、この間、人類は、国家間の戦争がない時代を歩んでいるが、今、大国が備える軍事力は昔日の比ではないほど大きいものになっている。
現在にあって、もし大国間で戦争が生ずると、人類も地球も、破壊されてしまう。
それだけに、大国の為政者の責任は大きい。
人は、歴史に学び、いかなる道程を経て戦争が起こったか、いかにすればその戦争が回避できたかを学び、戦争のきっかになった怒りや憎しみや敵意や復讐などの念を燃やさせない政治をなす責任があるであろう。
そのような中で、ロータリーは、奉仕に努めている。
愛と寛容の心をもって。
ロータリーは、世界に向かって、今のような奉仕を続け拡大すべきだと思う。
ロータリーのする奉仕には、憎しみを喜びに変え、怒りを笑いに変える大きな力がある。
私たちロータリアンは、そのこと、つまりはロータリーの奉仕が平和構築と紛争予防の一助になっていることを自覚し、さらにロータリーの奉仕活動に注力していくべきものと思う。