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2021/03/18 哲学は、習うことも教えることもできない

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2021/03/18 哲学は。習うことも教えることもできない

ロータリーには、若い世代を育てる責任がある。
国際ロータリー(RI)は、2019年定款変更により、ロータアクトクラブを、ロータリークラブと同等の立場で、RIの構成員にした。
その理由はローターアクターの奉仕の力に期待したからである。
本年度のRI会長ホルガ・クラークさんの言によれば、ローターアクターは、聡明であり活動的であり、テンポが速くせっかちである。このせっかちさはすぐに結果を出すので、長所である。ということである。
しかし、ロータアクターがテンポが速くせっかちであるのは、人生における失敗の経験に乏しいことの裏返しである。
人生経験の豊富なロータリアンの場合は、自分の行動の結果や周囲への影響を考えるので、迅速性の面では若いローターアクターには勝てないが、堅牢性においては、ロータアクターより優れている。
その違いにより、ロータアクターは、ロータリアンと共に行動することにより大きな学びができることを知り、ロータリアンから学ぼうとする意欲を持っている。
先人の言葉に「人に深い学殖があれば、失敗、苦しみ、不幸の経験は、学殖を明瞭な原理に帰納してわかりやすく人生の進むべき航路を照らしてくれる光にできる。この光は哲学といわれるものであるが、哲学は習うことも、また教えることもできない。ただ、失敗を重ね苦しみや不幸を経験した者のみが体得できるものだ。」というものがある。
私が接したロータアクターは、皆、失敗を恐れず果敢に人生に挑戦することが自分をつくる糧になることと知った者ばかりである。
ロータリアンは、若い世代の人材を育てるという奉仕に、意を注ぐべきだと思う。ロータアクターだけでなく、インターアクター、青少年交換で留学する人、留学してくる人、ロータリー財団奨学生とその学友、米山記念奨学生とその学友に対しては、ロータリアンともっともっと多く深く接触する機会を作ってあげるといい。

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