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2021/01/04 新しいぶどう酒は、新しい革袋に

菊池捷男

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テーマ:菊池捷男のガバナー日記

2021/01/04 新しいぶどう酒は、新しい革袋に

昨日の日記で、エアービーアンドビーは、日本で事業を展開するため、同社の法務部を働かせて、住宅宿泊事業法(いわゆる「民泊新法」)の制定・施行を勝ち取ったことを書いた(出典は、日本経済新聞2020/12/29付け記事「日本企業、また敗れるのか 眠れる法務を放置するな」)。
ここから学ぶことは、数多くあるが、次の二点を取り上げてみる。
その一。
これなど「新しいぶどう酒は新しい革袋に」という格言(正しくは「新約聖書」マタイ伝第9章の1節に書かれた言葉)を、実地に活かしたものと評価できる。
すなわち、それまでの法律(古い革袋:具体的には、1948年制定の旅館業法)では、できなかったアプリを使った民泊事業(新しいぶどう酒)を、それができる新法(新しい革袋:具体的には2018年、住宅宿泊事業法)を作らせたからである。
格言、箴言、諺など、教えられることが多いので、これらを用いることはあっていい。
その二、
上記の話題には、法律上できない事業は、法律上できるようにすればよいという、かなり柔軟な思考がなされているが、これなど、アメリカの企業だからそのような柔軟性ないし習慣があったのであろう。
日本人は、生真面目な人が多いので、できないものはできないのだと諦める人が多いような気がするのだ。
ここから学ぶことは、なにごとも「ネバーギブアップ」。なにごとにも「チャレンジする。」ということだと思う。

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菊池捷男(弁護士)

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