2020/07/19 良い講師
2020/09/27 コンビニエンスストアチェーン経営と七歩の詩
「ロータリーの友」2020年10月号に、(株)セコマ代表取締役会長丸谷智保氏の、ロータリー地区研修での基調講演要旨が、掲載されているのを読んだ。
これぞ、職業奉仕の実践論というべき内容である。ロータリアンには、ぜひ読んでいただきたい。
同氏が経営する会社は、生産・製造・物流というサプライチェーンを確固たるものとした上で、北海道でコンビニエンスストア1100店舗(他に関東地方に100店舗)を展開し、地域密着型の経営に徹している様子がわかる。
その店舗網の中の一つの店舗は、上渚滑町にあった、他社が経営する唯一の店舗が赤字経営のため撤退した後、丸岡さんの会社が、行政と地元民の懇請により同所において開店したものであるが、知恵を絞り、サプライチェーンを有機的に活用して、なんとか黒字経営のできる状態にしているとのこと。
そのような厳しい環境下での経営姿勢が、同町の地域コミュニティをつくり、会社の都合ではなく、働くパートの人たちの都合に合わせた,柔軟な雇用契約を結び、さらには同町特産のカラマツの集成材を使うことから、林業を持続させるなどの効果をもたらしている。
要は、小さな一波が、波紋を広げ、万波を呼ぶ関係を生み出しているのである。
これこそ、七歩の詩ともいうべき職業奉仕に実践例ではなかろうか。
なお、七歩の詩の意味は、菊池捷男のガバナー日記2020/07/06「何故、ロータリーのいう職業奉仕が分かりにくいのか?」を参照あれ。