2021/06/28 岡山西RC、今年度最後の例会を終える
2020/08/14 寸鉄人を刺す
「寸鉄人を刺す」とは、どういう意味か?
寸鉄とは、刃渡りの短い短刀のことである。その寸鉄を用いて、人の急所を刺すとどうなるか?
実は、この語句でいう「寸鉄」とは、「短い言葉」のことである。
短い言葉の効果は、寸鉄人を刺すほどの効果があるということなのだ。
意思や意志や感情を、相手に伝えるのに、多くの言葉は要らない。
簡にして要を得た言葉があれば、その効果は抜群だという意味になる。
エレベーター・ワードという語もあるそうだ。
エレベーターに乗る。
世界的に有名な人物と、偶然同じ箱に入った。
その有名人と話のできるチャンスは、そのとき限りだ。
そのエレベーターが止まって有名人が去って行くまでの間に、いかなる言葉を用いて自分を売り込めるか。
そのわずかなエレベーター内の言葉の使い方で、その機会に遭遇した人物の一生がかかっていると考えると、エレーベータ・トークがいかに重要なものか分かるだろう。
これはアメリカの話だが、どんな国でも、言葉の重要性を教えているのだ。
寸鉄人を刺すという言葉も同じだ。簡にして要を得た言葉を、身につけておき、必要に応じて、いつでも使えるだけの準備と訓練をしておくことが重要なのだ。
ニーチェも言う。「持ち合わせの言葉が貧しければ、表現も貧しくなり、考えや感情を的確に伝えることはできない。言葉の質と量が豊かなものなら、考えや表現も豊かなものになる」と。
ちなみに、ルーシー・M・モンゴメリーが書いた小説「赤毛のアン」(邦訳:村岡花子)の中で、ミス・ステイン先生が、アンに、「短い言葉のほうが、長いのより強くていいわ」と、文章の書き方を教えたところ、アンが「簡潔なわかりやすい言葉のほうがよほどいいことがわかってきたわ」と応えた。
要は、言葉は、小学生のアンにすら、短いほどよいということを知っているのだ。
私も、8月18日から公式訪問を再スタートする。
スピーチ時間は、わずか、20分しかない。
短くて効果的な話にしなくては・・・