Mybestpro Members

菊池捷男プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

「多様性」を身につける方法

菊池捷男

菊池捷男

「多様性」を身につける方法

ロータリーの中核的価値観の一つである「多様性」を身につけるには、
①人により意見の違いが出るのは当然だとする考え、
②自分の意見と正反対の意見でも聴こうとする意思、
③それが良い意見なら自説を捨てても受け入れようとする柔軟性
を持つことが大切だと、昨日のコラムで書きましたが、それらを、毎日の習慣の中で育てる方法として、次のことをお勧めしたいと思います。

1 「毀」と「貶」を捨て、「誉」と「褒」を守ること
(1)言葉
毀誉褒貶(き・よ・ほう・へん)という言葉があります。
「毀」は、「そしる」「非難する」という意味、「誉」は「ほめる」という意味、「褒」も「ほめる」という意味、「貶」は「けなす」という意味です。
用語の使い方としては、「毀誉褒貶相半ばする」とか「毀誉褒貶が極端に分かれる人物」など、名詞として使われます。
要は、毀誉褒貶とは、人に対する評価をいうのです。

(2)毀誉褒貶は人の属性
人なら、誰もが、毀誉褒貶いずれの評価も可能です。ですから、毀誉褒貶は、人の属性(本質的な特徴)の一つでもあるのです。
これは、どんな立派な人でも、探せば、そしられ、けなされる面もあること、どんなに否定的に見られる人でも、褒められることの一つや二つはあることから、理解できるでしょう。

(3)ほめることの重要性と効果
ロータリアンが多様性を身につけるには、決して他人をけなさないこと、非難しないこと、褒めること、美点や麗質を探しそれを口にすることが、近道だと思います。

人を「責めない」、「悪口を言わない」「陰口をきかない」「美点を捉えてその美点を褒める」などを習慣化すると、世界が変わります。

「責める」「悪口を言う」「批判する」行為は、それをする人を陰性にし視野を狭くします。「褒める」「美点を捉えて称揚する」行為は、それをする人を陽性にし、かつ、視野を広くしてくれます。他人の美点を探すだけで、視野は広くなるのです。

(4)陰口をきくことの弊害
もう20年は経ったでしょうか。自治体の議員までしたA氏は、妻に出て行かれ、離婚の申し出を受けることになりました。
A氏には、その理由が分かりません。
A氏より相談を受けた私は、ある日、A氏の奥さんに会って、真意をただしたところ、青くさんいわく。
A氏の同僚議員や自治体職員への悪口の毎日に耐えられなくなった。毎日、毒ガスをまき散らされてきた人生とは、決別したいという気持ちを聴かされたのです。
A氏も、その妻の意思を尊重し離婚に応じましたが、陰口をきくことの弊害は実に大きいものがあるのです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

菊池捷男
専門家

菊池捷男(弁護士)

弁護士法人菊池綜合法律事務所

迅速(相談要請があれば原則その日の内に相談可能)、的確、丁寧(法律相談の回答は、文献や裁判例の裏付けを添付)に、相談者の立場でアドバイス

菊池捷男プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

法律相談で悩み解決に導くプロ

菊池捷男プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼