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コラム
相手や状況に合わせて「きく」
2016年6月4日 公開 / 2021年2月26日更新
【ライフキャリアコーチング】
漢字には3つの「きく」があることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
「聞く」「訊く」「聴く」のどれも「きく」です。
傾聴することの大切さについて説明するときに引き合いに出されることが多いのですが、本当はどの「きく」にも良いところがあり、相手や状況に合わせて「きく」ことが大切です。
聞く : 音や声を耳に受ける ⇒ 認識する(あいづち・うなずきをしながら、ちゃんと聞いていることを伝える)
訊く : 尋ねる・問う ⇒ 確認する(ことがらを正確に理解する)
聴く : 耳を傾ける ⇒ 気持ちを理解する
相手に特に何かを求めるわけでもなく、ただただ聞いてほしいときはありませんでしょうか。
良いことがあったときや、気分が乗っているときなど、自分からどんどん話したいときに話の腰を折られると、話しにくくなってしまいます。
そんなときには、あいづ・うなずきを活用しながら、ちゃんと聞いていることを相手に伝えながら「聞く」ことができると、かしこまって「聴く」よりも相手は気軽に気持ちよく話せるのではないでしょうか。
仕事のときなどイメージしやすいと思いますが、傾聴したくても、時間の都合や状況によっては難しいことも多いのではないでしょうか。
また、人はだれでも自分のレンズを通してものごとを見ていますので、曖昧なことをそのままにしていると、ちょっとした行き違いが大きなすれ違いになってしまうこともあります。
そんなときには、「訊く」ことでお互いのことがらを正確に理解することができ、ミスコミュニケーションを防ぐことでお互い気持ちよく仕事をすることにもつながります。
大切な相談や真剣な話のときに、耳を傾けて聴くことが大切なことは言うまでもありません。
ここぞというときに「聴く」ことができることで、相手の気持ちを理解して受け止め、大切な人を大切にできることや、温かい気持ちの輪を広められることが大切です。
ただ、話をきく側も人間ですので、いつも、いつでも傾聴となると、ずいぶん敷居が高くなってしまいます。
「聞く」「訊く」「聴く」のどの「きく」にも共通していえることは、相手をより理解するための「きく」であることです。
相手や状況に合わせて「きく」ことで、「相手」も「自分」も大切にできるといいですね!!
「お互いの理解を深めるために、どんなことを意識して聴きますか?」
ライフキャリアカウンセラー 折山 旭
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