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コラム
いい会社検討
2022年12月2日
「成功の反対って何?」と子供たちに聞きます。
子供たちは胸を張ってこう答えます、「失敗です」と。
「その通り。国語のテストに出たら、そう答えなさい」と言います。
でも、人生では成功の反対は失敗ではありません。失敗を何度も繰り返した後にしか成功はないからです。
次に「じゃあ、人生における成功の反対は何?」と聞くと、子供たちはしばらく考えてから、「分かった。何も行動しないこと」と答えます。
「その通り、何も行動しなければ絶対に失敗はない。その代わり成功もあり得ないよ」と言ってあげます。
人生で本当に大事なのは、「課題に対し挑戦し続ける勇気、行動し続ける勇気」です。課題に向き合えたとき、人としての成長が始まります。
以前、衝撃的なことを教わったおばあさまをご紹介します。
バリデーション協会の創始者のナオミ・フェイルさんです。約80年という歳月を生きてこられた彼女は、ご実家が介護施設だったため、4歳の頃からすでに介護の世界に身を置いてこられたそうです。
老人ホームで働く中で、認知症のお年寄りに対するそれまでのケアに満足できなくなり、自ら編み出されたのが「バリデーション」という技術です。「奇声を発する」「徘徊する」「同じことを何度も言う」「ご飯を食べたことをすぐに忘れてまた欲しがる」などの問題行動に対して、お年寄りがうまく対応できるように支援する技術のことです。
彼女がおっしゃったことの中に、戦慄の走る内容がありました。
「人は物心付いたときから思い通りにならないことに直面し続けます。それは、実は自分自身の課題なんですが、多くの人はそのことに気付かず、周りの人や環境のせいにしてしまいます。そうやって若い頃に向き合わずに過ごしてしまった課題は、必ず人生の最終ステージで再び目の前に立ちはだかることになるんです」と。
「ええっ!?」と思いました。若いときに向き合わなかった自分自身の課題には、誰に限らず、死ぬ間際に必ず向き合わなければならないときがやって来る。このとき、つらくて、苦しくて心がすごくきしむんだそうです。それが問題行動となって現れるときがあるのだというのです。
「生きている以上、自分の課題からは逃れられません。それと向き合い続けることで成功するとも限りません。でも、必ず約束してくれるものがあります。それは成長です」
この言葉を聞いたときに、常に課題と向き合い続けることが人生なんだと納得し、勇気がみなぎりました。
皆さんが会社の中で抱えている課題は何でしょうか?これを放置すれば、それはいずれ巡り自分のもとに戻ってきます。課題と向き合うには、まず課題を理解すること、認知しなければなりません。幸せな人生を歩むためにも課題と向き合うのです。
研修では「いい会社検討シート」を利用し、事前に抽出した項目に照らし合わせて、課題を見つけていく活動を行います。この「いい会社検討」は経営者、幹部社員、新入社員、学生などあらゆる階層で利用することができます。目的の共有のための一助にもなり得るものです。
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