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身体は知っている

2022年11月9日

テーマ:メンタルヘルス

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

 私の身の回りには、目覚まし時計はありません。
 若い頃から目覚まし時計なしで過ごしてきました。
 睡眠を意識し始めたのは高校生の頃だったと記憶しています。私が学んだ学校は、進学校でした。その中で、クラブ活動と勉強を両立が課題でした。
 厳しい練習で疲れた身体ではとても夜勉強することはできませんでした。ですから、必然的に朝勉強しなければなりませんでした。
 寝過ぎると、勉強ができなくなるという意識が働き、自然と早く目覚めました。
 朝型の生活が身に付いたおかげで、社会人になってからは、勉強が仕事に変わり、早起きができました。仕事は勉強よりも目前の目標達成が重要なため、「明日までに仕上げなければならない。」という意識が強くなり、睡眠時間が短くなっていきました。
 年齢的なこともあり、現在は6時間程の睡眠で目が覚めます。
 
 振り返ってみると、「早く起きなければならない」という意識が、早起きの習慣を身につけさせ、現在は、意識しなくても身体がその事を知っていて、自動的に目覚めさせてくれる感じです。

 これは、車の運転に似ています。

 意識しながら運転技術を身につける段階から、練習を重ね、運転技術が向上するに従って、次第に身体が覚え、意識になくても運転できるようになります。
 運転免許証を持って車の運転をしている人は、運転を身体が覚えている人だという事になります。
 
 このように考えると、目覚まし時計を使うことは、意識が目覚めるように身体に働きかけているというよりも、うるさい環境を作って目覚めさせるという事になり、身体の抵抗(眠い)にあいながら目覚める事になります。
 これでは、身体が好んで目覚めようとはしません。

 早く起きなければならないという意識は眠る前にあっても、眠っているときには、その意識がなく、身体に命令し続ける事なく、意識も眠っている事になります。

 「明日、遠足がある」という楽しみがあると、いつも親に起こされている子どもが、起こされずに朝早く目を覚ます事ができます。
 つまり、寝る前の意識が寝ている時も継続すると早く目を覚ます事ができるのではないでしょうか?

 このように考えると、早起きの秘訣は、寝る前の意識を寝ている時も持ち続けることかもしれません。

 目覚まし時計に頼らず、身体が意識の命令に従うように
・明日の楽しみを思い浮かべながら寝る
・明日にしなければならないことを思い浮かべながら寝る
に挑戦してみてはいかがでしょう?

 初めは教習所で運転の練習をするようなものですから、失敗することもあります。
 仕事では失敗できないので、保険として目覚まし時計を用意することをおすすめします。

 ただし、目覚まし時計に起こされたのか、自分の意思で起きたのかが重要です。
 どちらで起きたのかを記録するとよいかと思います。

 例えば、1週間の記録を取った時、意識が勝利し続け、7勝0敗が続くようになれば、身体が睡眠時間を知った事になります。

(ただし、睡眠時間が不規則だと、身体は睡眠時間を知る事ができません。ですから、睡眠時間が不規則な方は、何とか睡眠時間を確保する生活作りに全力をあげる事が前提になります。)

 あなたは、何時間睡眠を目標にしますか?

 身体に無理をさせず、身体も協力してくれるような時間を設定しておく事が必要かと思います。
 いきなり短く設定すると身体が悲鳴を上げ、体調不良を起こします。
 
 慣れてくると身体が柔軟に反応し、無理を聞いてくれます。

 私の場合、時々無理をお願いすると、5時間ぐらいの睡眠ならば、目覚めさせてくれます。

この記事を書いたプロ

須田敏男

長年にわたる小学校の教頭の経験を活かした家庭支援のプロ

須田敏男(あすなろ教室)

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