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北出慎吾

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コラム

パワハラと指導の線引き

2018年4月12日 / 2018年4月13日更新



先日、日本レスリング協会の栄強化部長のパワーハラスメントが認定されました。
第三者委員会が認定し、パワハラ認定された内容は次の4件です。

・栄氏が10年2月、伊調選手に対して「よく俺の前でレスリングができるな」と発言したこと

・女子強化委員会が10年5月、広州アジア大会の代表選考で、
 前年の全日本選手権と同年の全日本選抜選手権で優勝した伊調選手を外したこと

・栄氏が10年9月のモスクワ世界選手権で田南部力コーチに
 「伊調の指導はするな」と発言したこと

・田南部コーチらが協会事業のため15年11月の合宿を抜けた際、
 栄氏が「目障りだ。出ていけ」と罵倒したこと

言葉や行為がパワハラなのか、そうじゃないのか。
スポーツの世界に限らず、ビジネスの世界でも
判断基準が難しくなってきます。
少し注意をすると、
「それってパワハラですよね」と部下から
発言され、何も言えなくなったということも少なくありません。
部下・後輩指導に悩む管理職・先輩も増えています。

参考までにパワハラ認定された判例をご紹介します。
(言葉だけの紹介となります)

◆日研化学事件(平成19年10月15日 東京地裁)

「存在が目障りだ。いるだけでみんなが迷惑している」

「お前のカミさんの気がしれん。お願いだから消えてくれ」

「車のガソリンがもったいない」

「どこへ飛ばされようと、オレはお前が仕事をしないヤツだと言いふらしたる」

「お前は会社を食い物にしている。給料泥棒!」

「お前は対人恐怖症やろ」

「客先の回り方が分からないのか。勘弁してよ。そんなことまで言わなきゃいけないの」

「肩にフケがベターと付いている。お前、病気と違うか」


◆中部電力事件(平成18年5月17日 名古屋地裁)

「お前なんかいてもいなくても同じだな」

「主任失格」

「目ざわりだから、そんなちゃらちゃらした物は着けるな。結婚指輪は外せ」

私もご相談いただく際に
「人格否定や暴力は即アウトです。」
と話をしていますが、上記の判例はまさしくアウトですね。

指導の一環とパワハラの線引きは非常に難しいというのが
現状ですが、厚生労働省の有識者検討会では、
パワハラと指導の線引きとして次の3つを掲げています。

(1)優越的な関係に基づいて行われる
(2)業務の適正な範囲を超えている
(3)身体的・精神的な苦痛を与える

いずれにせよ、パワハラを含めた職場での嫌がらせは年々増えている
と言われていますが、本当にパワハラなのか見極めが必要ですね。

過去のコラムもよろしければ見てくださいね~(*^▽^*)
「あなたの上司はどんな人?」
http://mbp-fukui.com/kkr-group/column/869/

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