大きな屋根の家②~業者Aとの会話その2
杉山さんの本では前提条件の後、建物に捻れが起きないようにするための耐力壁の配置について書かれています。建物が捻れるとは、配置のバランス、釣り合いよく配置していないと、地震で建物が捻れるように倒壊するからです。実際、地震で倒壊した写真などを見ると捻じれたように倒れていることがあります。
建物が捻れないためにはどのように耐力壁を配置すれば良いかについて以下のことが書かれています。
A.平面上で上下左右対称に耐力壁を配置する
B.耐力壁を外周にたくさん配置する
C.建物の隅角部(出隅、入隅)にL字型に配置する、内部の壁は捻れ抵抗にあまり寄与しない
D.法令で定めた量よりも多く配置する
Aは⑥の前衛条件の2と同じ、Dは量のことなので多い方が地震に強くなるのは当たり前です。残りのBとCについてですが、Bのなるべく外周に配置した方がいい理由は、住宅の中心から離れている耐力壁はモーメントが大きくなるため有効なのです。
モーメントについてはシーソーで体重の重い人と軽い人が遊ぶ場合、重い人が中心に近く、軽い人が中心から離れた所に座ればバランスが取れます。このように重さ×距離で表されるのがモーメント力です。
さて地震力は住宅の中心にかかると考えます。そう考えると耐力壁は中心から離れた場所に配置した壁のほうがモーメントは大きくなり耐震力が上がるのです。
次回は、『耐力壁の配置について⑬~住宅が捻(ねじ)れないために2』です。
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