耐力壁の配置について⑥~1981、2000年の改正

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:家の構造について

1950年の制定のあと1959年、1971年、1981年、2000年、2025年と改正されました。

1959年、1971年の改正は必要壁量の数値を増やしただけでしたが、1981年の改正で各階にかかる地震力は同じでなくなりました。それまでは1階も2階も同じ力がかかるとしていましたが、81年の改正で上階の方がかかる地震力が大きくなりました。

2階には今までよりも1.4倍の力がかかることになりました。必要壁量が増えたためあたりまえですが存在壁量も増えました。2階にかかる力が増えましたから1階の耐力壁も増えました。

現在でも無料耐震診断が1981年(昭和56年)以前の住宅を対象に行われ、耐震補強が勧められている理由は、この改正で必要な耐力壁の量大きく変わったためです。

1995年阪神大震災の後、2000年に改正がありました。その改正では、耐力壁の量は変わらず壁のバランスの良い配置と柱の引き抜き力の計算(N値計算)が加えられました(コラム「熊本地震で分かったこと⑪)参照)。

それまで耐力壁の配置はバランス良くという言葉だけで設計者が配置していたのですが、計算方法が決められたのです。

耐力壁⑤

次回は、『耐力壁の配置について⑦~耐力壁配置の前提条件』です。


YouTube公開しています。(https://www.youtube.com/channel/UCSOQJJSB9gBnpWeXIWnSacg)


---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------

柱に使用する金物もその柱にかかる力により金物の種類が細かく決められました。それまでは柱の引き抜き金物は山形、L型、T型プレートなどしかなかったのですが、柱の引き抜け力を個々に計算し、かかる力に合ったプレート金物、ホールダウン金物などが使用されるようになったのです。

③に書いたコンドルたちが指摘した接合部の強化が計算で決められるようになったのです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼