耐力壁の配置について⑫~住宅が捻じ(ねじ)れないために
現在にもつながる耐力壁の計算を1950年代に建築の専門家なら、誰でも木造住宅の安全性が確かめることができる、そういう計算方法をパソコンどころか電卓もない時代に考えたのです。大変な努力に頭が下がります。
現在は、少し前まで電卓で何時間もかかった計算もパソコンの普及ですぐにできます。だからと言って前提条件から外れた住宅を建ててもいとはいえないと思います。
下のグラフを見てください。2016年熊本地震の時益城町の被害の状況です。横軸に建築年代、縦は被害の状況です。青い部分は無被害ですが、右に行くほど青い面積が増えているのは法律改正して住宅の強度が上がったためです。
一番左端は、1981年改正以前のグラフですが青い部分が5%あります。震度7が二度起きた場所で1981年以前に建てられても無被害の住宅があるのです。
1981年以前の住宅が現在の基準を満たしているとは思えませんから、震度7の地震でも無被害の住宅は何か他のに要素がある地震に強い理由があると思います。それが、このコラムに書いた⑦の前提条件を守り、⑫に書いた耐力壁の配置をしたため計算した数値に+αの強度があるのではと私は思います。
次回は、『耐力壁の配置につい⑳~阪神の地震の後は四角い家ばかりだった』です。
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