耐力壁の配置について⑮~天王寺屋棟梁の言葉

鈴木敏広

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テーマ:家の構造について

天王寺屋棟梁は私のコラムに時々出てきますが(コラム「建築は大工がつくってきたが⑫」参照)、1995年の阪神大震災時に棟梁が関わった新築、増改築の住宅170棟のうち被害が出て住めなくなったのは軽量鉄骨のアパート(軽量鉄骨なので構造に棟梁は関ってない)1棟だけ169棟は倒壊0でした。

耐力壁⑬

棟梁の建てた住宅を「人を殺さない住宅」の著者中村幸安氏が調査しています。そして、その本の中で棟梁が気をつけていたことは以下の3つでした。
1.通し柱をたくさん入れる
2.筋交いをまんべんなく入れる
3.土台の乾燥

3の土台の乾燥については、当時は現在のように住宅の内部に防湿コンクリートは施工しないで土のままでしたから、土台が湿気で傷むと大変なことになりました。現在はほとんどの住宅で防湿処理をしているので昔ほど問題はありません。

1の通し柱をたくさん入れるのは、通し柱があると1,2階に同じ位置に壁が出来やすくなります。上下壁がつながるのです。私も新築時には6か8本入れますが通し柱の回りは耐力壁にすれば、1,2階通した耐力壁が出来ることになり、直下率も上がることになります。

次回は、『耐力壁の配置について⑯~天王寺屋棟梁の言葉その2』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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