耐力壁の配置について⑬~住宅が捻(ねじ)れないために2

鈴木敏広

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テーマ:家の構造について

次にCの出隅、入り隅の隅角部に耐力壁を配置した方がいいですが、量さえ満たせば角に設けなくてもよいと言われる人がいます。しかし、杉山さんの本では「捻れなくするには」ですから、出隅入り隅にはL型に耐力壁を設置した方がいいと思われます。

耐力壁の計算では、X,Y方向に分けて計算します。分けると計算が簡単だからですが、実際の地震力はその住宅のX方向、Y方向から力が掛かるわけではなく、斜め方向から掛かるかもしれません。むしろX、Y方向ではないと考えた方が正しいと思います。斜めから地震力が掛かると考えれば、L型に耐力壁があると二枚の耐力壁が協力して抵抗できます(下図参照)。

耐力壁⑪

また、角に耐力壁をL型に配置すると決めておけば外壁面の両端には必ず耐力壁があることになります。もしも総2階建ての建物なら東西南北の全ての面で両端に1,2階通った壁ができます。

コラム「熊本地震で分かったこと⑫」のように出隅に開口部を設け引き抜き力を減らす設計が見られますが、地震力はX方向、Y方向に分けて考えるためそのような考えをすると思われます。X方向、Y方向に分けて計算するとL型配置のメリットはありません。




次回は、『耐力壁の配置について⑭~L型配置の壁について』です。


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