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コラム

意外と知らない薬の基礎知識③〜副作用編〜

2023年1月18日

テーマ:漢方 健康法

コラムカテゴリ:美容・健康

意外と知らない薬の基礎知識、というテーマでお届けしてきましたが、今回で最終回です。

初回は今回薬についてお話をした理由

セルフメディケーションの意識を高めてほしい理由と、薬がどのようにしてしてカラダの中で作用するのか?というお話をさせていただきました。

2回目の前回は薬の正しい飲み方について。なぜコップ1杯程度の水で服用しないといけないのか?水でなく、ジュースなどの他の飲み物ではいけないのか?飲み忘れた場合は対処法などについてお話させていただきました。

今回は薬を服用する際にもっともみなさんが気になること『副作用』についてお届けしたいと思います。

薬に関しては言えば正しい知識で安心して服用してほしいし、副作用についても闇雲に怖がるのではなく、正しい知識で正しく注意して、正しく恐れてほしいと思います。

では、副作用についてお話していきましょう。


薬を服用する場合多くの方がその効き目同様気になるのが『副作用』だと思います。

ここ数年は『医者も飲んでない恐怖の薬』とか『飲んでいたら確実に止めたい医師の処方薬ベスト10』のような、特定の副作用だけを取り上げて、恐怖心を煽っている週刊誌の記事の影響や

多くの方が病院の薬=副作用が強い=カラダに良くない

という考えが根強く必要以上に怖がっている人も多いと思います。

実際、化学薬品、合成薬品を長期連用することはカラダに大きな負担がかかります。

できることならそのようなお薬は飲まないほうがよいことも間違いないです。

しかし、治療の必要性、服用するリスクと飲まないリスクを考えた場合、服用したほうが絶対良い場合もあります。

なので、まずは偏った知識に影響されず、自分の今の体調を楽にする、自分の体調を管理するための最善の方法を正しい知識で選べるようにしたいものです。

週刊誌と命を預かってくれているお医者さん、薬剤師などの薬の専門家。どちらを信用しますか?特にお年寄りは週刊誌の見出しや、マスコミで流れたことは無条件に信じてしまうことが多いので、ご家族に年配の方はいる方は注意してあげてください。

正しく使い、正しく恐れるための『薬の主作用・副作用』についてお話したいと思います。


どんな薬にも主作用と副作用があります。

たとえば、くしゃみ、鼻水を緩和する抗ヒスタミン剤には眠気をもよおす副作用があります。

そのため、本来の目的である病気を治すための作用(主作用)だけでなく、それ以外の期待しない効果が働くことがあります。これを『副作用』と読んでいます。


薬の種類や使用する人の体質や状態によって、眠気などの軽い症状から、命に関わる重い症状まで様々です。

また、薬の用法や用量に関係なくなにか医薬品を服用してひどい副作用が現れたら、ただちに使用を中止して、すぐに医師、薬剤師、登録販売者に相談しましょう。

◆主な副作用


・ショック症状・・・不快感 口渇 耳鳴り 血圧低下 意識障害 など・過敏症状・・・発熱 発疹 じんましん かゆみ など・精神神経症状・・・眠気 めまい 疲労感 不眠 頭痛 など・胃腸障害・・・食欲不振 吐き気 下痢 便秘 腹痛 などが代表的な副作用です。

薬を服用直後や、数時間後、翌日などになにか気になる不調が起こった場合は慌てずに、処方箋で出された薬の場合は処方医や調剤をした薬局に、市販薬の場合は必ず購入したお店に連絡しましょう。

たまに僕のところにも他のお店で購入されたお薬や処方されたお薬について質問される方がいますが、どのような状況で処方されたり、購入されたかわからないので、非常に困りますし、自分のお店で販売したものでないので、責任が持てませんので、必ず購入先や処方先に確認するようにしましょうね。

さて、話を戻しますが、薬の本来の作用(主作用)と副作用はどちらも本来薬がもっている性質です。


自然に存在する食べ物でさえ口の中から体内に入れれば何かしらのカラダへの反応は少なからずあります。

そのような自然界にあるものから一部の成分を取り出したものが化学薬品なので、主作用も副作用も強くて当然です。

漢方薬も当たり前ですが、副作用はあります。

食べ物だって考え方によっては副作用がたくさんあります。

口に入れて副作用がまったくないものはこの世に存在しません。水だって、白湯だって飲みすぎれば副作用がおこります。


このようにどんなものでも副作用があるので必要以上に心配する必要な無いですが、

まずは処方先や、購入先で説明を受けたとおりの用法と用量できちんとお薬を服用することが副作用を防ぐ意味で大切です。

指示された用法用量は守るようにしましょう。

また、主作用をちゃんと出すためにもきちんと指示通りの用法で飲みましょう。結構な方が『俺にはこの薬は強い気がする』と言って勝手に減量してしまい、挙句の果てには『あの薬は効かなかった』なんていう方もいるので、市販薬にしろ、漢方にしろ、処方薬にしろ、きちんと用法は守りましょうね。

そして、副作用は人によって出やすい方、出にくい方、体調によって出やすい時、出にくい時があります。

注意したいのが


1)もともとアレルギー体質の人です。

アレルギー体質の人は、薬に対して過敏な反応がでやすいので注意が必要です。医療機関を受診するときや、医薬品を購入するさい、必ずどんなアレルギーがあるかを伝えましょう。食品にも反応し易いので、通販などの自己判断でサプリメントを服用することもやめたほうが良いでしょう。


2)持病をもっている人も起こりやすいです。

治療中の持病を持っている方や、過去に大きな病気をした事がある人は臓器やカラダが弱っているため、思わぬ副作用が出ることがあります。

必ず医療機関を受診する時、医薬品を購入するときは持病があること、過去の病歴を伝えるようにしましょう。


3)車の運転や危険な作業をする人も注意が必要です。

薬の種類によっては眠気や倦怠感、めまい、脱力感などが現れる場合があります。高所での危険な作業や、車の運転をしている方はそのような仕事についていることを必ず受診時、薬の購入時に伝えるようにしましょう。

3回に渡り『意外と知らない薬の正しい知識』についてお届けしました。

ちょっと耳にしたことがあるような話ばかりだったかもしれませんが、意外とちゃんと知らない話もあったと思いますので、健康を自己管理するためにもぜひ正しい薬の知識、身につけて起きましょう。


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