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浅賀桃子

働く人のメンタルヘルスを支えるカウンセラー

浅賀桃子(あさかももこ) / 産業カウンセラー

ベリテワークス株式会社

コラム

うつ病になってから仕事に復帰するまでの大変さ

2018年6月23日

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 退職 手続きうつ病 特徴うつ病 対策

職場復帰支援プログラムの有効活用が必要

うつ病になって休職するに至る過程は様々ですが、いずれの場合も強いストレスが原因となっていることがほとんどです。
こういった状況で休職に追い込まれてしまった従業員を復職につなげるのは非常に大変ですし、いろんな支えが必要とされます。
まず、職場復帰に向けた標準的な道筋や手順、内容などを職場復帰支援プログラムとして組み立て関連規定の整備が必要です。
これは、職場全体で取り組む必要がありますので、プログラムを作成して終了ではなく、それが機能的に運用されるよう衛生委員会の設立や産業医との連携などを通じて全従業員で取り組む姿勢が求められます。
また、職場復帰支援プログラムは専門的に助言してくれる機関や専門家が各所にいますので、導入時や運用時に指示、指導を仰ぐこともできるようになっています。

職場復帰に向けたプロセス

職場復帰支援に関する厚生労働省の「改訂 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」を参照すると、職場復帰のプロセスは「1.病気休業開始及び休業中のケア」「2.主治医による職場復帰可能の判断」「3.職場復帰の可否歓談および職場復帰支援プランの作成」「4.最終的な職場復帰の決定」「職場復帰」「6.職場復帰後のフォローアップ」のステップがあります。
いずれのステップも個人差がありますし、状況によって臨機応変な対応が求められます。
また、プライバシーの保護や支援体制など全従業員で対応することが大切です。

職場復帰支援の流れを理解する

ステップ1は休業中に傷病手当金などの経済的な保証や、不安、悩みの相談元紹介、公的または民間の職場復帰支援サービスの支援などを行います。
ステップ2で主治医が労働者の職場復帰の意思表示や職場復帰の可能性を判断するなどの過程を経て、ステップ3の労働者の意思確認や状態評価、職場復帰の可否などを判断します。
ステップ4では、労働者の状態を最終確認したり、就業上の配慮等に関する意見書の作成をしたりして、事業者による最終的な職場復帰の決定を行います。
職場復帰してからステップ5として、疾患の再燃・再発、新たな問題の発生の有無や職場復帰支援プランの実施状況の確認などを行います。
これらのステップを適切に行うと職場復帰の可能性が高まりますが、かといってすべての人が必ず復職できるわけではありません。
休職時期が長すぎたり、本人に復職への意欲が無かったりすると復職支援プログラムも長期化しますし、最終的に退職せざるを得ないこともあります。
重要なのは休職せざるを得ないほどのうつ病に追い込まないことですので、事前のメンタルヘルス対策がやはり重要だと言えるでしょう。

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