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寺田淳

シニア世代が直面する仕事と家庭の問題解決をサポートする行政書士

寺田淳(てらだあつし) / 行政書士

寺田淳行政書士事務所

コラム

シニア起業 ~50代からはここがポイント

2013年5月24日 公開 / 2015年3月31日更新

コラムカテゴリ:法律関連

  こんにちは!
新橋駅前の寺田淳行政書士事務所の
寺田 淳です。

 今朝の話題は齢80歳の三浦雄一郎さんの
エベレスト8,848mの登頂成功ではないでしょうか?
このような高齢者の元気な姿には大いに励まされます。
この元気の源は、公私に充実した生活を送られているからでしょう。

 現在50代の我々もあのようなシニアを目指したいですね。

 さて、前回に続き独立起業についてのお話です。
特に 私の世代である50代からの起業について思うところを書いてみました。

 50になって起業や独立について考えるきっかけは
・社内でのゴールが明確に見えてきた。
・定年後の収入のあてがない。
・今の仕事はやりたい仕事ではないというギャップの顕在化。
・60才から再就職できる自信がない(資格技能を有していない)。
等が上位に挙がってきていました。

 参考までに 60代の方の起業独立を考えるきっかけは
・定年後も社会と繋がっていたい。
・年金や預貯金にあと少しプラスαの収入が欲しい。
・自分の居場所を社会に求めたい。
・仲間が欲しい。
・ずっとやりたい事があった(人生に悔いを残したくない)。
等が挙がってきていました。

 大雑把な捉え方ですが
50代の場合はやはり生活面の不安や 収入確保が主体で
60代になりますと 社会的な孤立を避けたい、人間関係を保持したい
という繋がり重視の傾向と見て取れます。

 60代での起業では、収入の減少は覚悟の上での
「やりがい」重視といえそうです。

 ですが、まだまだ社会的に現役世代である50代の場合も
同じ考えでいいのでしょうか?

 やりがい、生きがいを感じる事が大切。
新しい分野への挑戦を図りたい!今なら間に合う!!
第二の人生は自分のやりたい事で生活したい。
宮仕えを離れてやりがいのある仕事に従事したい。

・・・気持ちはよく分かります。

 但し、私のようなシングルシニアであればです。
失敗しても結果は自分だけが負うわけで、自業自得ですみます。

  ですが一般的には50代であれば家族を持ち、子供も社会人なりたて
またはまだ学生の場合もあるでしょう。
そういう貴方には家族を養うという責任がありますよね。

 夢を見る、追いかける事は大切です。
ですが責任を放棄してまで追うべきものではないはずです。 
 
既に50代にして将来に万全な蓄えを成している方ならともかく、
例えば 年金支給開始までの数年間、収入空白期の家族の生活費に不安がある方。
さらには年金支給開始後も収入に不安がある方が
「やりがい」優先の起業でいいのでしょうか?

「夢見る夢男さん」の生活が許されますか?

 私がこの仕事で独立した時には
3年間は無収入を覚悟せよ と言われました。
 既に開業前にこの話は聞いていたので
(資格だけでは生活できないのです!)
5年間を想定した マネープランを準備し、完成させました。

 やりたい事をやる為には周到な準備が絶対条件なのです。
起業に関しては即断即決でいい結果が出る確率は極めて低いでしょう。

 次回は起業前後に考えておくべき事として
どういう仕事で起業するのか?
費用面に問題はないか?
起業した時の課題

等について、紹介したいと思います。

この記事を書いたプロ

寺田淳

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寺田淳(寺田淳行政書士事務所)

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