コラム
仏壇に使われる素材と特徴について
2015年8月18日
仏壇に使われる木の種類とは
仏壇には“唐木(からき)”と呼ばれる木材が主に使用されていますが、その他には世界の三大銘木と呼ばれる木や日本独特の銘木が使われることもあります。
唐木という名称は、かつて遣唐使が唐から珍しい木材を持ち帰ってきたことに由来しています。種類としては黒檀、紫檀、鉄刀木、白檀、花櫚などがあります。
世界三大銘木は、ウォールナット、チーク、マホガニーなどが該当します。近年ではこれらで作られることも多くなりました。
日本の銘木としては、みなさんおなじみのヒノキやケヤキが有名です。他にはスギ、クス、タモ、センという銘木もあります。
よく使用される黒檀、紫檀の特徴
それでは代表的な黒檀と紫檀について特徴やメリットデメリットを見てみましょう。
まずは黒檀。こちらは三大唐木としてとても有名で、またとても高価な木材になります。
「木のダイヤモンド」とも呼ばれています。
黒檀というだけあり色合いは黒っぽいのが特徴で、また芯材はかなり硬く緻密で、耐久性は極めて高いです。
黒檀は更にいくつかの種類に分かれ、本黒檀、青黒檀、縞黒檀、斑入黒檀と呼ばれるものがあります。中でも青黒檀は幻の黒檀で、現在は原木の伐採が禁止されている関係で入手困難となっています。
一般的に仏壇の材料としては縞黒檀が使われています。
紫檀も三大唐木として知られる銘木ですが、昔から工芸材料としてよく使われてきました。芯材は黒檀と同じく硬質で水に沈むものもあるくらい緻密ですが、ただ、乾燥には若干弱いのが特徴です。
とはいえ、腐りにくく耐久性は黒檀と同じく極めて高いです。
色は赤褐色から黒色まで種類があり、縞模様があるのが特徴といえます。
よく仏壇に使われる紫檀としては、本紫檀や手違紫檀、ローズウッド、パーロッサなどがあります。
黒檀も紫檀もいずれも高級品に該当しますので仏壇の値段は高くなります。
プリント材ってどうなの?
黒檀や紫檀を使った高級志向の仏壇の他に、芯材の上に本物と同じような木目を印刷したプリント材を使用した仏壇もあります。
安価品にはほぼ間違いなくこちらの材料が使われていますが、湿度に弱いのがデメリットです。
しかも基本的に修理にも対応していないことがほとんどです。
ただし加工性には優れており、狂いが生じにくいというメリットもあります。
とはいえ、総合的に耐久性を求める場合にはやはり天然の黒檀や紫檀にはかないません。ですので、単に値段だけで判断せず慎重に選びたいところです。
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