ネット・PCの不調はどこに相談すべき?たらい回しを防ぐ「ITサポート専門業者」のメリット
目次
用語や略語の意味が正しく共有されていないと・・
以前、コラムで「パソコン初心者がよく間違える、混同しやすいIT用語4選」という記事を書きました。
https://mbp-japan.com/saga/pc-pro/column/5224363/
今回は、AI時代の到来でIT業界以外でもITを活用する機会が増える中、ビジネスで正しく使いたいIT用語や略語について解説します。
IT用語は略語やカタカナ語が多く、意味を曖昧に理解したまま使われることも少なくありません。
しかし、用語の認識違いは業務上の伝達ミスや誤解を招く原因になります。
実際に「バックアップ」や「USB」といった言葉の解釈の違いから、意図しない作業が行われるケースもあります。
デジタル化が進んだ今、IT業界以外も正しい用語を理解し、共通認識のもとでビジネスコミュニケーションを取ることが重要です。
今回は、特に注意したいIT用語や略語をいくつか紹介します。
「HDD」を「HD」

"HDD"はHard Disk Driveの略で、ハードディスクドライブのこと。
一般的には"HDD"で統一されていますが、これを"HD"と省略して使っているのを時折見かけます。
IT業界やAV機器において、単に"HD"と言うと「高画質(High Definition)」を指すことが多く、"HD動画"や"HD画質"という風に使われます。
ハードディスクのことを示す場合は、不要な混同を避けるためにも、しっかりと"HDD"と表記した方が良いでしょう。
現在はSSDが主流になりつつありますが、HDDとSSDを混同してしまうケースも少なくありません。
記憶装置の種類を正確に伝えることは、サポートや機器選定の場面でも重要です。
「ハードディスク」を「ハード」

ハードディスクドライブ(HDD)は「ハードディスク」と縮めて言う場合がありますが、それはOKです。
ところが"ハード"と言って略しすぎる人がいます。
単に「ハード」と言ってしまうとソフトウェアに対してのハードウェア、つまり機械、機器全般を指してしまうのでIT業界ではハードと略して使うことはありません。
また、画面と本体が別になっているセパレート型のデスクトップパソコン本体のことを指して「ハード」と言う方もいます。間違いではないですが、指す対象が広がりすぎて誤解を招きやすくなります。普通に「パソコン本体」と言うのが正しいです。
「パソコン」と一言で言っても違う場合が・・
余談ですが、会社の事務所を移転したので、デスクトップパソコンを接続して使えるようにしてほしいという依頼がありました。
早速事務所にお伺いすると、ポツンとデスクトップ用のモニタが置いてあります。事務員さんが「このパソコンです」というので、「えっ?」と私は一瞬戸惑いましたがすぐにわかりました。
モニタをパソコン本体と勘違いされていたのです。確かに一体型パソコンを使ったことがあれば間違えるのも無理はありません。
しかし、すぐに業務を始めなければいけないのに、パソコン本体は前の事務所に残ったままで送ってもらうのに数日かかるとのこと・・。
業務でも、モニタとパソコン本体の違いを理解しておくことは、IT業界以外でも必要なのです。
「Webサイト」を「HP」

ネット黎明期には「ホームページ」という言葉が広く使われていました。
しかし現在は、企業サイトだけでなくブログやSNS、各種Webサービスなどインターネット上の情報発信手段が多様化しています。
そのためIT業界では「ホームページ」よりも「Webサイト」や「Webページ」という表現が使われることが増えています。
もっとも、一般企業では現在でも「HP」や「ホームページ」という表現は広く使われており、必ずしも間違いではありません。ただし、IT担当者や制作会社とのやり取りでは「Webサイト」と表現した方が意図が伝わりやすい場合があります。
名刺などにアドレスを記載する際には、「URL」や「Webサイト」と表記されることが一般的です。
「LAN」を「ラン」

"LAN"とはローカルエリアネットワーク(Local Area Network)の略で、家庭内や社内などの限られた範囲のネットワークのことです。
たまに問い合わせや検索でカタカナで"ラン"と表記してあるのを見かけますが、業界内では基本的にカタカナ表記はしません。
必ずしも誤りではありませんが、問い合わせやビジネス文書では「LAN」と表記した方が誤解がありません。特にIT担当者とのやり取りでは、一般的な表記に合わせた方がスムーズです。
「USB○○」を「USB!」

「USBメモリ」も略しすぎると指す範囲が広くなってしまいます。
USBメモリのことを単に「USB」という方は非常に多いようです。例えば、データはどこに保存しますか?と尋ねた際にUSBにお願いします・・。といわれることがあります。
しかし、単にUSBと言ってしまうと本人は「USBメモリ」のことだと思っていても、前後に言葉がない場合は伝わらないことがあります。USB接続の機器全般を指す言葉になってしまうため、意味が曖昧になります。
今時、USB関連機器は種類も膨大で多岐に及びます。そういうシーンで勘違いが起きると、機器の選定ミスや認識違いでデータの誤消去などがおきる原因になります。
ですから、HDDの時と同じように略しすぎないで「USB何々」ときちんといったほうが確かで、間違いが起きません。
家電量販店などで店員さんに「USBください」という人がいるようです。店員さんも困りますからその他の機器についても「USBハードディスク」とか「USBカードリーダ」などと略さずにいう習慣をつけましょう。
「「外部保存」と「バックアップ」は同じではない

USBメモリやUSBハードディスクなどにデータを保存して使用している方がかなりいると思います。
USBメモリからデータが出てこないというサポート依頼で良くあるのが、このような外部記憶領域に保存すればそれが「バックアップ」だと思っている人が多いことです。
これは実際にあったサポートの事例です。
依頼者から「このUSBメモリにバックアップを取っていたのですがデータが出てこなくなって・・・」といわれるので、
「良かったですねバックアップが出てこないだけなら元データから違うUSBにバックアップしましょう・・ところで元データはどこにありますか?」というと、
「???」と返されました。しばらく沈黙が続き、そして「いいえ、他にありません、全部このメモリの中です」という答えが・・。(゜ロ゜;)エエッ!?
バックアップと言うからには、元のデータが存在しているはずです。
ところが今回の依頼者のようにパソコン内部のストレージには普段からデータを保存せず、USBなどで外部にデータを保存しているという使い方をしている人がかなりいるようなのです。
確かに、PCの外に保存すれば容量の問題が緩和したりパソコンが起動しなくなった場合にデータは巻き込まれずに助かります。
そこでデータを日ごろから積極的に外部に逃がしておこうという心がけは理解できます。
しかし、それは「バックアップ」とは言いません。そのような運用をしている場合は、できるだけ早く見直すことをおすすめします。
USBメモリやUSBハードディスク、SDカードなどでパソコンの外部にデータを保存しても、そこにだけしかない状態はバックアップではありません。
データロストという爆弾を抱えているような深刻な状態です。
根本的な問題は外部に保存すればそれがバックアップになると勘違いしている点です。バックアップと言うのは、元のデータがどこかにあってその複製のことが「バックアップ」です。
「USBメモリにバックアップを取る」という言葉だけが記憶に残ってその意味まで分かっていないためにそのような間違いが起きます。
この事例は単なる言葉の間違いではありません。「バックアップがあると思っていたのに実際には存在しなかった」という状態は、データ消失に直結する重大なリスクです。
用語の意味を正しく理解することは、データを守るためにも重要なのです。
まとめ:用語の正しさはミスやトラブルを回避する

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●ちなみにITには関係ないですが、生活面でも用語の使い方の間違いにたびたび遭遇します。
それは、「排水管」と「配水管」。
台所やお風呂などの「排水」が流れる管を「排水管」と言います。各家庭に分岐される水道の上水道主管が「配水管」です。これはテレビのテロップなどでも良く間違えられているのを見ます。「排水」は下水道、「配水」は上水道です。同じ音の言葉でも意味が全く違います。
ちなみに蛇口に接続している配管は「給水管」です。
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IT用語を正しく使うことは、知識をひけらかすためではありません。
大切なのは、相手と同じ意味で言葉を理解し、認識のズレを防ぐことです。
特にDXが進む現在では、IT部門だけでなくあらゆる職種でデジタル機器やデータを扱います。
だからこそ、用語や略語を正しく使うことは業務効率の向上だけでなく、データ保護や信頼関係の維持にもつながります。
「何となく使っている言葉」の意味を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
筆者実績
http://www.kumin.ne.jp/kiw/#ss



