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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

不倫は育つ

2016年3月4日

テーマ:不倫論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 不倫 慰謝料

今日は不倫の段階について説明していきます。
まず、どんな浮気だって、最初から離婚してやろうと考えて浮気をする男性はいません。
最初は何でも探り探りで、まして自分のしていることが正しいとは思っていません。
ただ、浮気がばれずにいたら、まかり通ると自信をつけてしまうのです。

私は日頃から不倫と浮気の境界線はどこかな?と考えています。
もちろん堅い話で言うと、浮気は一般用語ですが、文字通り浮わついた心です。
ここには 心の浮気、つまりプラトニックな浮気だって含まれます。これはこれで始末が悪いのですが、
実際にタチが悪いのは不倫です。
今風のことで言えば、必ずしも男女という括りではなく、ニューハーフとの付き合いも含むので話がややこしい。
要するに、色んな事を全般含みます。

それに対し不倫とは法律用語で、不貞関係をの事を指します。
不貞とは、婚姻関係以外の異性と肉体関係を結ぶことです。
つまり法的な意味で言うと、不貞とは法律違反、不法行為なのです。

ですので、不法行為は、どんな理由があっても許されることではなく、日本の法律が禁じている行為です
でも、多くの夫婦は、この問題に直面したら、人の気持ちが法律で縛れるのか、という疑問を持ちます。
確かに、法律が人の心の中までは管理できません。
だからこそ、大事な事なのです。
何故なら、人の感情や心の中というのは、いろんな状況によって変化しますし、物の捉え方はその人の環境や年齢、また性格によっては、色々変動します。
でも、法的な事や倫理観は不動のものです。
多少時代背景によって解釈は違ってきますが、概ね、基本線は揺るぎません。

そういう意味で不貞という線で考えると、いかなる理由があっても許してはならないということが言えます。

結婚して、子供が生まれ、環境が変わり、夫婦が良い関係を築けなくなっていた場合、その理由は色々あるだろうし、夫婦が互いに言い分はあると思います。
このどちらが正しいか、間違っているかをジャッジするのではなく、いかなる理由にも左右されないのが、法的観点に立った考え方です。
しかし、これをお互いが感情論で、話し合いをしてしまうと、お互いのこれまでの経緯やスレ違い、またお互いの間違いを指摘するだけのことになります。
でも、この事を物の正誤だけの話にしてしまうと浮気をする当人は自分を正当化させ、浮気に走った原因すらも相手(妻)のせいにします。
これが、話を見えなくさせてしまう原因なのです。

そうなると、不倫をしたことのない妻は、不倫をしている夫の心の中は分かりません。
おそらく一生わからないでしょう。
それなのに話し合いを持とうとするから、夫も無理解な妻に自分の本音などは話せません。
つまり、不倫をする人と、不倫をしたことがない人とが、理解しあえるはずがないのです。

実際、今まで相談を受け、ご主人の浮気を終わらせるお手伝をしてきました。
そんな中、最後まで本当の本音を妻に話せた夫はほぼいません。
それは、何故か・・・・
男性の味方をするわけじゃないけれど、本音などは妻に話せるわけがないのです。
「お願い、教えて、どんなことでも受け止めるから」と妻は懇願するのですが、人の心を持つ夫なら
なおさら、本音は話せるはずがないのです。

ある意味優しい・・・・妻に本音を話さないのは、優しいし、恥ずかしいからなのです。

愛人と何度も別れ作業をし、その度に妻を裏切って、浮気相手と隠れて会い続ける人がいます。
それは、表向きな言葉を使えば、「離れがたい」ということなのでしょうけれど、実はそういうことの根底にあるのが、セックスの面です。

妻には言えない無遠慮なセックスを浮気相手と溺れている場合、それは半ば依存性的なものになります。
不倫はダメだと言ったところで物事の善悪ではなく、それはやみつきになっているので、それを止めさせる事は馬の耳に念仏のようなモノで、下品な話ですが、覚えたてのナントカのように、理性を無くしているのです。
理性を無くしているものに、理性的な話をしても無駄。

でも、夫もそんなエッチ事を具体的には妻には言えません。
だからちょっと、いい格好な、妻とは心が合わなくあった、寂しい日々を送っていたと、メルヘンな表現をするしかないのですが、実は癖になっているような依存性的な状態なのです。

変な話、依存症の人が、自らそれを断ち切ることは余程の精神力がないと出来ません。
そもそもそこまでの理性がないから、浮気をするのです。
それで冒頭にも書きましたが、浮気も最初から不倫に発展しません。
最初は後ろめたく、許されないと思いつつ、逢瀬を重ねるのですが、これだって最初から
不倫をしましょう、と言ってデートはしません。

職場の同僚だったら、「ちょっと仕事の事で相談が・・・」とか言って、ちょっと会い出すのです。
これだって、人間フラれるのは嫌だから 最初は相手の感触を試すのです。
それで相手の感触がよければ、次はちょっと、仕事の話抜きで趣味のあう場所に行きましょう、となるのです。

そしてお酒も入って、お互い気も緩めば、個人的な気持ちを告げ合って、憎からずということを確認したら、
一気に二人の距離は縮まります。

いいですか、何度も言いますが 最初から不倫にはなりません。
少なくとも何回か会っている内に、気心が知れるという関係になり、そこで気が合い、そこから趣味も価値観も合うことを告げ合い、今度は自分の満たされない部分を吐露し始めます。
そうなると、最初の段階で、気づけば芽は摘み取れます。
芽が出て葉も出ると、それは成長です。
成長を放っておいて、時間という水を与えると根を伸ばし、根を張ります。
これが成長です。
不倫は成長するのです。
その成長の餌になるのは水ではなく、時間であり、放置なのです。

よく年配者が、男の浮気は「はしか」みたいなもの、飽きたら、終わるからそれまで、様子をみて、何なら何も言わずに待っておけとアドバイスされますが、本当にそうでしょうか?
私がこれまで相談を受けた方でも、申し訳ないですが手遅れの時期に入っている人がいました。
よくよく聞くと、3年も前から夫の浮気に何も言って来ませんでした、と言われる方がいます。
ご主人は、もう浮気相手とマンションまで借りてしまって、二人は生活をスタートさせていました。
最初は、妻にバレないようにビクビクしていた浮気も、安定の域に入ってしまったのです。
つまり、最初は、浮気という「気もち」だったのですが、今度は生活という安住という現実的な居場所を確保してしまったという段階に入ったのです。
こんな風に書くととても思い当たる方には、厳しい事で、悩める主婦を虐めているようだと思われるかもしれません。
でも、私はこういう相談業の中で、夫の浮気を見過ごして来た方と見過ごさなかった人の差を結果が見えるから少しでも思い当たる人は、早く気づいて欲しいのです。
だから憎まれてもいい覚悟で提言しているのです。

よく、居酒屋の冗談で、どこまでが浮気で、どこまでが不倫か、と話題に上るのですが、先にも書きましたように厳密には、浮気はうわっ付いた気持ちで、不貞は肉体関係を伴う事です。

でも、ざっくり言うと、私は3回という回数がキーワードになると思っています。
3回個人的に会えば人間って気心が知れます。
でも、1回は出来心。
だからこそ3回は不倫・・・・そんな風に考えています。(ちょっと乱暴な酔っ払いの理論ですが・・・)

そういう意味おいては、私は乱暴な言い方ですが、3回会うまでは浮気と呼べるが、3回目から不倫でしょう、と思います。
何故なら いくら下心があっても、最初の一回目からは 余程のエッチな両者でない限り、肉体関係を結びません。
でも、数回会っている内に、気が緩んでそういうことに拍車が掛かります。
特にお酒を飲むカップルなら、なおの事。
そういう関係になるのに、そんなに時間は掛からないでしょう。

でも、中には夫はお酒を飲みません、という妻がいますが 私から言わせるとお酒を飲まない人はある意味、いつも素面な訳です。
お酒の上の過ちなら言い訳もつきますが、素面でそういう関係にもって行く人は、ある意味ハンターです。
だから、お酒を飲む、飲まないは関係ないのです。

もう少し、言えばよくいる妻のタイプで「私の夫は淡白ですから、浮気はしていても深い仲ではありません」とおっしゃる方がいます。
では、何を相談しに来たの?ですが、夫の心が離れているのが辛い、と言われます。
もちろん夫婦の年齢にもよりますから 必ずしも夫婦にセックスがあるべきとは言いません。
しかし、普通に働き盛りの男性は、女性とスキンシップもしたいのです。
それが仕事の糧になり、また働けるのです。
その上で 男性には性欲を伴うセックスは必要なのです。
下品な言い方と言われる覚悟の上で、セックスは男性には働く糧ですし、自信にもなるのです。
しかし、それはそれはセックスという排泄作業なのです。
そして、周期的な事は個人差がありますが、生理現象だから、無くてはならないものなのです。
でも 世の中、色んな人がいますから、一概には言えないという前提ですが、
生理現象もないなら、それは男性としては病気を疑います。
それが弱いのであれば、原因を考えるでしょうし、まったくないなら不安にもなるでしょう。
心配ならクリニックの門も叩く必要もあるでしょう。
余程の年齢か、オーバーワークや、精神的な悩みがある場合は、本人も一時の事と、それほど心配する事はないでしょう。それがまったく、排泄作業というセックスもない事が 長年続いているなら男性には死活問題です。
何故なら、生理現象もないということは、本人も、多少は心配するでしょう。
もちろん、最近は女性的な男性もいますので、個人差があるということはどこまで行ってもついてまわる言葉ですが、それなのに、世の妻は、「夫は淡白」と考えているようなら、もうそれは妻もおしっこをしない人なのでしょう。
男性で適度に普通の生活を送っているなら そのローテーションに違いはあっても、どこかで排泄をしなければなりません。生理現象は 精神論とは別で、カラダの中に起きる当たり前の現象です。
それを淡白という半分精神論のようにいうのは、男性の生理を知らないという事になります。
仕事の種類、置かれた環境、労働状態、色んな事は関係しますが、何も生理現象がないということはありません。
ここの男性の生理現象も、考えようとせずに、心を通わせたいという妻がいます。

心の前にカラダの事も聞いてあげて・・・・
そこが本当に淡白だと切り捨てている妻に、夫は生理現象の話はしても無駄だと諦めます。
妻にとっても今更、夫とスキンシップがしたいわけではない。
でも心を通わせたいと思っている。
ここの溝をしっかり理解して欲しいのです。
カラダの生理現象も気づかない妻とは、心を通わせるには距離がありすぎです。
夫の本当の望みは、心を通わせる前にスキンシップとかセックスもしたいのかもしれません。
それなのに、「お紅茶を飲みながら会話のある暮らしを・・・」と言っても 男性の望みとはその前にあるものです。
夫のそんな本音にも気づいてくれない妻と、リビングで何を話すのか、なのです。

長い間、夫は生理現象もない男性だと思われていたら、さぞかし苦しかっただろうと思うのです。
何なら浮気心も、生理現象もない夫を演じないといけないようになってしまいます。

でももっと早い段階で夫婦がこの事に気づき、話し合う事が出来ていたら、もっと違った結果になっていたかもしれません。
長いこと、妻にほったらかされたと夫は、自分を理解してもらおうと思わなくなります。
半ば、拗ねているような感じ。
でも、もっと言えば、夫とのセックスレスを、「楽」と感じてませんか?
何なら、今更そんなことを迫って来られても・・・と思っているならその妻の代用が必要になるのです。
本当に淡白で済むならいいのですが 本当に淡白なら本人がもっと問題視しているはずです。
そこを病院にも行かず、それこそ男盛りなのに、長年過ごしているというのは、どこかで息抜きをしていると
考えるべきです。
今日は 残酷なアドバイスをしました。
でも、浮気をしている夫をほったらかせば、それは不倫になります。
不倫は成長します。
若い芽の内に摘み取らないと、育ってしまえば根を張ります。
様子を見ろなんて言葉は誰が言ったのですか?
それは「事なかれ主義」の言葉で 事なかれ主義とはほったらかすことなのです。
では、今日はここまで。

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