23 勝者の愚行
舌に乗せて使う言葉が、逆効果になる場合があります。舌禍事件と言われるものはその一例でしょう。
ここでは、ウィンストン・チャーチルが1945 年7月5日に総選挙の洗礼を受けることになった際、対立する労働党のこと「ゲシュタポ的政策をとる政党だ」と口汚く罵ったことが原因で保守党を大敗させた例や、2016 年のアメリカの大統領選挙で民主党の候補者であったヒラリ-・クリントン氏が共和党候補者のトランプ氏支持者を「嘆かわしい人たち」と批判したことが原因で落選した例、逆に2020年の時のアメリカの大統領選挙のときは、バイデン氏がトランプ氏を支持した人たちを軽蔑することなく「共感と敬意をもって」語りかけたことで当選した例を引き、言葉がときに舌禍事件となり、我が身に不利に作用することを叙述しております。



