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13 七歩の詩

菊池捷男

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テーマ:新著の概要紹介

 『三国志』で有名な曹操の長男である曹丕 が、魏 の皇帝(文帝)になった後のある日のこと、弟の曹植に対し、「七歩歩む間に兄弟という言葉を用いずに兄弟のことを作詩せよ。それができれば許すが、できなければ死罪に処す。」と詩 文の作成を命じたところ、曹植は
  煮豆燃豆萁(豆を煮るに豆殻を燃やす)
  豆在釜中泣(豆は釜ふ 中ちゅうにあって泣く)
  本是同根生(もとよりこれら同根より生ずるを)
  相煎何太急(あい煎ること何ぞはなはだ急なる)
 と詩文を詠み、刑殺される危機を免れた例を挙げ、人は自らの思いを記憶に残る言葉として伝えたいと思うとき、言葉は想像以上に力を発揮するものであることをあきらかにしています。

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菊池捷男(弁護士)

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