言葉8 書くことだ、しかも用紙1枚内に
ロータリークラブに入会し、ポストに就(つ)くことを薦(すす)められたときは、必ず受ける、というのが、ロータリアンの定め(不文律)になっています。
その定めに従い、ポストに就いたとき、
井(い)の中(なか)の蛙(かわず)は、大海(たいかい)を知ることになるでしょう。
鳥(とり)なき里(さと)のコウモリは、より高く、より美しく、そして美しい声で鳴く鳥類の存在を知ることになるでしょう。
蝸(か)牛(ぎゅう)角(かく)上(じょう)の争いで、奔(ほん)命(めい)に疲(つか)れた人は、争うことの馬鹿馬鹿しさに気付くことになるでしょう。
視点高く、視野広く、思いは深く、人は、成長すると思えるからです。
ポストに就くことは、人を大きく変えるきっかけになるのです。
私がガバナーをつとめた、国際ロータリー2020-2021年度のテーマ(標語)は、「ロータリーは機会の扉を開く」です。
このテーマが教えるように、ロータリーは、人を変え、人を成長させてくれる機会の扉を開いているのです。
もっともっと多くの人を、ロータリークラブにお誘いしたく、この言葉を本連載コラムの掉(とう)尾(び)の言葉とさせていただきます。
最後まで私の拙文(せつぶん)にお付き合いくださり、ありがとうございました。