コラム
ロータリー26 女性を活かせる行政を求む
2021年9月30日
2021年8月18日付の読売新聞に掲載された元厚生労働次官村木厚子さんの論説記事「長時間労働 女性活躍阻む」には、次のことが書かれています。
国家公務員に占める女性の割合うち課長級以上の割合
2001年約15%約1%
2021年約37%約5.9%(注1)
(注1は2020年7月の数字)
2001年という年は、内閣府に男女共同参画局が設置された年です。その年の国家公務員の男女比率の差は大きいものでした。その後、2012年に発足した第2次安倍内閣が「女性活躍」を掲げ、国家公務員の女性比率目標を3割としたことから、以後、女性公務員割合が高くなっていったとのことです。
しかし、それでも、日本の女性活躍は、世界の中で極めて低い状況にあります。スイスの研究機関「世界経済フォーラム」2021年版の男女平等度ランキングでは、次のとおりです。
「世界経済フォーラム」2021年版の男女平等度ランキング
1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
…
120位 日本(経済活動117位、政治参加147位)
女性が活躍できない要因として、村木さんが挙げるものは、次のとおりです。
長時間労働
夫の家事・育児にかける時間が少ないこと(日本1時間、欧米2~3時間)
その結果、第2子以降の出生割合が低いこと(欧米比)など
そして、その打開策として、村木さんが挙げるものは、次のとおりです。
女性の政治家の活躍
仕事が増えると人を増やすという発想
IT化などへの投資を積極的に行う
在宅勤務やフレックス制を採用する
職場に保育所を設ける
ロータリーも、女性会員の入会を薦め、ガバナー就任も求めているところです。
関連するコラム
- ロータリー17 多様性あるところ、必ず勝つ 2021-09-21
- ロータリー24 多様性と学問(3) ――ロータリー学もFC学も、学問―― 2021-09-28
- 言葉24 スピーチが国と国民と家族を守ったお話 2021-09-03
- ロータリー22 多様性と学問(1) ――獣医学部問題で見えた、日本の学問の阻害要因―― 2021-09-26
- ロータリー7 ロータリーとは、一能と一能の邂逅の場 2021-09-11
コラムのテーマ一覧
- 時々のメモ
- コーポレートガバナンス改革
- 企業法務の勘所
- 宅建業法
- 法令満作
- コラム50選
- コロナ禍と企業法務
- 菊池捷男のガバナー日記
- 令和時代の相続法
- 改正相続法の解説
- 相続(その他篇)
- 相続(遺言篇)
- 相続(相続税篇)
- 相続(相続放棄篇)
- 相続(遺産分割篇)
- 相続(遺留分篇)
- 会社法講義
- イラストによる相続法
- 菊池と後藤の会社法
- 会社関係法
- 相続判例法理
- 事業の承継
- 不動産法(売買編まとめ)
- 不動産法(賃貸借編)
- マンション
- 債権法改正と契約実務
- 諺にして学ぶ法
- その他
- 遺言執行者の権限の明確化
- 公用文用語
- 法令用語
- 危機管理
- 大切にしたいもの
- 歴史と偉人と言葉
- 契約書
- 民法雑学
- 民法と税法
- 商取引
- 地方行政
- 建築
- 労働
- 離婚
- 著作権
- 不動産
- 交通事故
- 相続相談
カテゴリから記事を探す
菊池捷男プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。