ロータリー21 多様性と移民
2021年8月18日付の読売新聞に掲載された元厚生労働次官村木厚子さんの論説記事「長時間労働 女性活躍阻む」には、次のことが書かれています。
国家公務員に占める女性の割合うち課長級以上の割合
2001年約15%約1%
2021年約37%約5.9%(注1)
(注1は2020年7月の数字)
2001年という年は、内閣府に男女共同参画局が設置された年です。その年の国家公務員の男女比率の差は大きいものでした。その後、2012年に発足した第2次安倍内閣が「女性活躍」を掲げ、国家公務員の女性比率目標を3割としたことから、以後、女性公務員割合が高くなっていったとのことです。
しかし、それでも、日本の女性活躍は、世界の中で極めて低い状況にあります。スイスの研究機関「世界経済フォーラム」2021年版の男女平等度ランキングでは、次のとおりです。
「世界経済フォーラム」2021年版の男女平等度ランキング
1位 アイスランド
2位 フィンランド
3位 ノルウェー
…
120位 日本(経済活動117位、政治参加147位)
女性が活躍できない要因として、村木さんが挙げるものは、次のとおりです。
長時間労働
夫の家事・育児にかける時間が少ないこと(日本1時間、欧米2~3時間)
その結果、第2子以降の出生割合が低いこと(欧米比)など
そして、その打開策として、村木さんが挙げるものは、次のとおりです。
女性の政治家の活躍
仕事が増えると人を増やすという発想
IT化などへの投資を積極的に行う
在宅勤務やフレックス制を採用する
職場に保育所を設ける
ロータリーも、女性会員の入会を薦め、ガバナー就任も求めているところです。