遺言執行者観に関する謬説がなくなるまで①
2021/05/24 識字力 自己撞着にあらず自家撞着なり、収斂にあらず終結なり
まずは、私の失敗談から。
数日前のことだ。
私は、若い弁護士を相手に話をしているとき、
「自己撞着」という言葉を使った。
しかし、その言葉に違和感を覚えたので、言ったすぐあと、辞書を引いて調べると、「自己撞着」は間違いで、「自家(撞着(どうちゃく)」が正解であった。
次は、他人が書いた書面で発見したもの。
数日前のことだ。
ある団体が作成した関係者向けの連絡文書に、
「新型ウイルス蔓延は収斂の気配もなく」という語句が書かれていた。
しかし、日本語の「収斂(しゅうれん)」には、「終息」の意味はない。
うろ覚えの漢字は、必ず辞書を引いいて確認すること、を教えられた二例である。
参考:(大辞泉より)
収斂:②一つにまとまること。また、まとめること。集約。「意見がーされる」
終息:物事が終わって、やむこと。「蔓延していた悪疫がーする」