2020/12/15 リーダーシップ④ 吝嗇家もリーダー失格なり
2021/05/04 多様性に関する、昨日の続き
それは、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)と多様性についてである。
この問題は、今年の2月にマスコミで報じられた、いわゆる女性蔑視発言でクローズアップされたが、それはアンコンシャス・バイアスによるというだけで、それ以上の論究はない。
しかし、この問題は、大きいと思う。
アンコンシャス・バイアスは、神ならぬ人間の身にとって、不可避的に発生する問題であり、なにも女性蔑視発言に限られない。
弁護士の世界でも、アンコンシャス・バイアスが生まれ、弁護士実務を混乱させたこともあった。
これも今年になって知った言葉だが、「フィルターバブル」(filter bubble)という言葉がある。これは「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなる心理状態をいうようだが、インターネット万能の現在、ヘイト(憎しみ)スピーチなどを通じて醸成されるアンコンシャス・バイアスの影響は格段に大きくなるものと思われる。
それだけ、私たちは、真に多様性を受け入れる心をつくっていかなければならないと思うが、はて、これはいかにすれば、それができるのか?
そのあたりの考えを整理してみたいと思う。